2012年(平成24年) 12月26日(水)付紙面より
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鶴岡市美咲町の美咲保育園(富樫孝雄園長、園児115人)で25日、園児を対象にした和紙ちぎり絵教室が開かれた。園児たちが指で和紙をちぎり、来年のえとの巳(み)(ヘビ)を描いた。
今年、文化庁が定めた「古典の日」(11月1日)の「古典に親しむ環境づくりを進め、生活をより文化的なものにする」といった目的に合わせ、公益財団日本和紙ちぎり絵協会(神戸市)は本年度から幼稚園や保育園、小中高校などでちぎり絵講習会を開き、子供たちに古典文化の一つの和紙に親しんでもらう活動を展開している。同協会参与で、庄内各地でちぎり絵の普及と指導に努めている門崎晴子さん(74)=酒田市千石町=が同園を訪れた。
門崎さんは、年長組25人に台紙や和紙が入った教材キットを用意。園児たちは門崎さんたちの説明を聞きながら早速ちぎり絵に挑戦した。今回の題材は、円形にちぎった和紙を並べてヘビの頭や胴体を表現するもの。和紙の裏側に記された実線に沿ってちぎり、初心者でも作業を進めやすいタイプ。
丁寧に和紙をちぎり形をそろえる園児がいる一方、うまく円にならない子もおり、門崎さんや保育士が手伝いながら作業を進めた。間もなくとぐろを巻いたヘビや、ダイナミックに体をくねらせたヘビなどの絵が完成し、園児たちは「できた!」と歓声を上げていた。
本間美月さん(6)は「簡単で楽しかった。またやってみたい」、門崎さんは「保育園児がこれほど上手にできることに驚いた。今後は小学校などでも教室を開催したい」と話していた。