2024年12月3日 火曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2012年(平成24年) 12月28日(金)付紙面より

ツイート

「津波避難ビル」で協定 ホテルリッチ&ガーデン酒田と締結 標識掲示、マップ全戸配布へ

 酒田市は27日、同市若竹町一丁目のホテルリッチ&ガーデン酒田(熊谷芳則社長)と、「津波避難ビル」としての指定に関する協定書を締結した。庄内沿岸に津波警報が発令された場合、地域住民らが同ホテルに安全に避難できるようにすることが目的。市は今後、「津波避難ビル標識」を掲示するとともに、協定を結ぶ全23ビルの位置も記した防災ガイドマップを年度内に全戸配布し、津波避難ビルの周知を図る。

 市はこれまでも、酒田港や最上川河口付近の高い建物を津波避難ビルとして使用させてもらえるよう所有者らに要請。一定の理解は得ていた。

 その中で県が、昨年3月の東日本大震災を教訓に見直した津波浸水域予測図を今年3月に発表。同市の場合、同ホテル周辺では最大5メートル浸水することが予測されるなど、浸水域が拡大し浸水深もより深く修正された。

 近くに高台のない住民の関心が高まったことから市は、避難者が施設などに損害を与えた場合は市が賠償するなどの内容を盛り込んだ協定書を、津波避難ビルの指定に内諾してもらったビル所有者らと交わし、万が一の際に備えることにした。

 先に締結を済ませた山形銀行若浜町支店(若浜町)、ロイヤルネットワーク(浜田一丁目)に次いで3施設目になる同ホテルは鉄筋コンクリート造り9階建て。2006年8月にグランドオープンした。

 この日は、丸山至副市長らが同ホテルを訪問。「津波避難ビルに対する地域要望が非常に多い。協力に感謝申し上げる」とお礼を述べた。協定書に押印した熊谷社長は、「津波から避難するには高い建物でないと駄目と分かった。地元でホテルを経営しており、避難場所として協力できればと思った」と語った上で、今後は避難者を受け入れる場合の対応などを市などと詰めていく考えを示した。

 市では、内諾を得た施設所有者らと順次協定書を交わし、最終的に23施設を「津波避難ビル」に指定する。

酒田市と「津波避難ビル」指定に関する協定を結んだホテルリッチ&ガーデン酒田
酒田市と「津波避難ビル」指定に関する協定を結んだホテルリッチ&ガーデン酒田



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field