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2012年(平成24年) 2月23日(木)付紙面より

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料理へ関心深める 加茂水高 実習で捕った魚を調理

 庄内浜文化伝道師協会(石塚亮会長)の料理教室が21日、加茂水産高(村井太郎校長)で行われた。同校の生徒たちが実習で捕ったベニズワイガニやソイ、地元で捕れたタラを伝道師が調理し、手伝った生徒たちは料理に関心を深めていた。

 同校では、昨年から同協会へ依頼し料理教室を開催。調理関係の専門学校への進学や飲食店へ就職する生徒が増えていることを踏まえ、料理への関心を深めてもらおうと実施している。

 この日は石塚会長が同校を訪問。海洋環境科食品コースの2年生15人の前でカニ飯、ソイの白扇揚げと難波焼き、タラを使ったかぶら蒸しと揚げ出しのお吸い物の5品を作った。

 このうちソイの白扇揚げでは、石塚会長が「揚げ過ぎて色が付かないよう注意すること」などと説明しながら調理。生徒たちは石塚会長の説明に真剣に聞き入っていた。その後、生徒たちも調理を手伝いながら「おいしそう」「早く食べたい」などと話していた。

 五十嵐翔太君(16)は「揚げ具合を見極めるのが難しかった。自分でも作れそうな料理もあったので、家でも作ってみたい」と笑顔で話した。

石塚会長の指導の下、揚げ物を手伝う生徒たち
石塚会長の指導の下、揚げ物を手伝う生徒たち


2012年(平成24年) 2月23日(木)付紙面より

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鶴岡の器プロジェクト 鶴高養生徒の陶芸品で文化発信

 県立鶴岡高等養護学校(畑山淳一校長、生徒53人)が取り組む陶芸の品質向上を目指し、外部から講師を招いてアドバイスを受ける「鶴岡の器プロジェクト」が21日、同校で行われた。窯業班の生徒たちが2種類の粘土を混ぜた陶芸に挑戦した。

 同プロジェクトは、多彩な食文化の継承や創造、産業創出に取り組む「鶴岡食文化創造都市推進協議会」(会長・榎本政規鶴岡市長)の事業の一環。本年度は各プロジェクトが文化庁の「文化芸術創造都市モデル事業」に指定されており、この中で鶴岡の器プロジェクトは料理人や食器製造関係者、教育機関などが連携し鶴岡の器文化や産業の振興を図るもの。

 鶴岡高等養護学校は以前から職業学習の一環として、2、3年生合同で被服、紙工、窯業、木工の各作業班に分かれて製作活動を行っている。バザーなどでの販売や、市内の飲食店や個人から注文を受けた品を納入している。今回、外部講師の指導を受けることで、窯業班が作る製品の品質向上や、同校の製品が使われる場の拡大を目指す。

 この日は松岡窯陶芸教室代表の下妻さき子さん(61)=鶴岡市羽黒町松ケ岡=が同校を訪問し、窯業班の生徒7人に料理皿製作を指導。「白土」と「赤土」の2種類の粘土を混ぜ合わせて糸で薄く切り、ベースとなる白土の皿に重ねてプレスした後、ろくろなどを使って成形する一連の工程を、生徒たちは下妻さんのアドバイス聞きながら一つ一つ丁寧に進めていた。

 下妻さんは「みんなとても丁寧に作業をしている。教わることも多い」と話しながら、器の形をきれいに整えるこつなどを生徒たちに伝えていた。この日製作した料理皿は1週間ほど乾燥させ、その後火入れする。23日は再び下妻さんを講師に迎え、花瓶の製作を行う。

 同校では「製作に時間がかかるが、いろいろな店で生徒たちが作った皿やカップを使ってほしい」と話している。問い合わせは同校=電0235(22)0418=へ。

鶴高養窯業班の生徒たちが下妻さんから料理皿作りのアドバイスを受けた
鶴高養窯業班の生徒たちが下妻さんから料理皿作りのアドバイスを受けた



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