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2012年(平成24年) 2月24日(金)付紙面より

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「あの日」から1年 ともすキャンドル

 鶴岡第三中学校(斎藤弘吉校長)の生徒たちが22日、東日本大震災の被災地へ送るキャンドルに復興や応援するメッセージを書き込んだ。

 キャンドルは、東日本大震災の発生から1年が経過することを受け、来月11日に被災した宮城県亘理町で開かれる追悼セレモニーで点灯されるもの。同校では市ボランティアセンターの呼び掛けで、生徒たちが被災地域を応援する気持ちを忘れないようキャンドルを送ることにした。

 この日は1―3年生約50人が参加し、3―5人のグループに分かれて作業した。各グループに大口30号サイズのろうそくが配布され、油性ペンでメッセージと名前を記入。生徒たちは「皆の力で乗り越えよう」「いつまでも応援します」「自分たちができる支援をしたい」などと被災地を勇気づけるメッセージを書き、合わせて30本を完成させた。

 生徒会長の大場翔也君(3年)は「被災地に向けて何か形になることをしたかった。一緒に頑張っていくという気持ちを込めてメッセージを書いた」と話していた。

車椅子も送る予定

 今回のキャンドルの購入費は、生徒会が中心となって毎年、全校生徒に協力を呼び掛けて行っている空き缶やぺットボトル回収活動での利益を充てた。この他、車椅子3台を購入し、宮城県石巻市の被災者支援センターや鶴岡市第一学区コミュニティ防災センターへそれぞれ寄贈する予定。

被災地へ送るキャンドルにメッセージを書く生徒たち
被災地へ送るキャンドルにメッセージを書く生徒たち


2012年(平成24年) 2月24日(金)付紙面より

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後輩に託す伝統文化 獅子頭の引き継ぎ式

 鶴岡市の東栄小学校(金内淳校長、児童107人)で22日、地域伝統芸能「獅子踊り」の引き継ぎ発表会が行われ、卒業間近の6年生が在校生へ獅子頭を引き継いだ。

 同校では20年ほど前から、学区内の添川と東堀越地区にそれぞれ伝わる獅子踊りを地域住民から習い、伝統芸能として継承する活動に取り組んでいる。

 同校体育館で行われたこの日の発表会は、地域住民や保護者たちが見守る中、はじめに6年生19人が小学校生活最後となる獅子踊りを発表。添川と東堀越の2チームがそれぞれ獅子頭を振りながら力強く太鼓を打ち鳴らし、迫力ある踊りを披露した。

 発表後、6年生が獅子頭を4、5年生の頭にかぶせて引き継ぎを行った。児童を代表して5年生の渋谷知樹君(11)と齋藤拓麿君(11)が「これからも6年生と同じように地域の伝統を受け継いでいきたい」と決意を述べた。

 最後に、1―5年生が昨年12月から練習を重ねた踊りや太鼓打ちなどを披露。6年生や在校生の発表が終わるたび、体育館は大きな拍手に包まれていた。

地域の伝統芸能・獅子踊りの獅子頭を後輩たちに引き継いだ
地域の伝統芸能・獅子踊りの獅子頭を後輩たちに引き継いだ



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