2012年(平成24年) 3月15日(木)付紙面より
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押し花サークルを主宰している渡会経子さん(79)=庄内町余目=の作品展が、鶴岡市上畑町のNHKつるおかギャラリーで開かれている。色鮮やかな作品の数々が来場者たちの目を楽しませている。
渡会さんは20年ほど前から押し花作りをはじめ、現在は「押し花サークル四季彩」を主宰。鶴岡、酒田、庄内の3市町で押し花教室を開催している。植物の色合いを生かした押し花の良さを知ってもらおうと、今回の作品展を開催した。
作品展は3年ぶり2回目。2000年から最近まで制作した約80点を出展した。バラなどの花びらを使ったブーケや海藻を押し花のようにした作品の他、押し花をあしらったはがきなどの小物類も展示されている。訪れた人たちは感心するように作品に見入っていた。展示は18日まで。
2012年(平成24年) 3月15日(木)付紙面より
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心のこもった書を通して東日本大震災の被災地を元気づけようと、酒田市の書道団体「書道教育センター」(平田羽山会長)と、市書道連盟(会長・平田会長)は、広く市民らから募った書作品と義援金を宮城県石巻市に送る「一書一灯(いっしょいっとう)」運動を繰り広げている。平田会長は「優劣を競うものではない。書作品が、復興に向けた被災者の精神面でのともしびになれれば幸い」と話している。
1点の書が被災した人たちの「励ましの灯(あかり)」になってほしい、という願いを込め、平田会長が中心となって企画したもの。一般は色紙か半紙に1字の書をしたためた上で義援金500円を添え、児童・生徒は半紙に10字までの文字を書いてそれぞれ応募。今月初めの募集開始からこれまでに、児童・生徒、一般の愛好者から「力づよく」「夢」「希望」などの作品十数点が集まっている。
平田会長によると、集まった書作品と義援金は、宮城県内で最も犠牲者が多い上、今なお550人余りの行方が分からなくなっているなど、甚大な被害が出た石巻市に届けるという。平田会長は「一生懸命に心を込め記した書には魂が宿る。物心両面の支援に向け、今後も書道人としてできる限りのことをしたい」と話している。
応募の締め切りは4月27日で、同センターや同書道連盟事務局、鶴岡市の書道愛好団体・山紫会、書道関連用品販売の「書の庵」(酒田市)、「玉祥堂」(鶴岡市)、荘内日報社本社・支社などで受け付けている。応募作品は石巻市に届ける前、同センターが発行する月刊誌「書道教育」に掲載する予定。問い合わせなどは書道教育センター=電0234(23)7028=へ。