2012年(平成24年) 3月22日(木)付紙面より
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酒田市の一輪車愛好団体「山形田沢っ子こぐぞ?クラブ」(石黒由香会長)の演技発表会が20日、同市のひらたタウンセンター・シアターOZで開かれた。園児から一般までのメンバーたちが日頃の練習成果を発表したほか、特別ゲストとして招待した、2008年にデンマークで開かれた国際一輪車競技大会ソロ部門の優勝者・松田良平さん(札幌市)が「世界一」の技を披露、会場の市民らを魅了した。
「こぐぞ?クラブ」は04年に結成。現在のメンバーは同市内の園児から一般まで計73人。飛鳥中や南平田小などで週3回練習を重ね、日本一輪車協会主催の全国大会で毎回、上位入賞を果たしている。日頃の練習成果を披露するとともに、一輪車の楽しさを大勢の市民から知ってもらおうと、毎年この時期に発表会を開催している。
この日は昼夜2回の公演で、いずれも家族連れらが大勢訪れ満員の入りとなる中、一輪車を始めたばかりの園児から、子供たちに触発されてペダルをこぐようになったお父さん、お母さんまで延べ約60人が出演。「Hello!」のペア演技で幕開けし、「見あげてごらん夜の星を」「茜色の約束」「みんな空の下」などの楽曲に合わせて華麗な舞を見せた。
松田さんは、昨年11月に静岡県内で開催された全日本ソロ演技大会で優勝した際に発表した「希望の歌」を舞台狭しと舞った。
会場には、東日本大震災の被災地支援に向けた募金箱が設置され、訪れた人たちが次々と善意を寄せていた。石黒会長によると、これらの善意は今後、市に寄託する予定という。
2012年(平成24年) 3月22日(木)付紙面より
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鶴岡市道形町の道形保育園(菅原光輝園長、園児115人)の新園舎が完成した。昨年2月に火災で旧園舎が半焼して以来、地域住民の協力で保育事業を近くの公民館で続け、念願の新園舎がようやく形となった。真新しい園舎内で子供たちの楽しげな声が響いている。
同園は火災で保育室の半数や遊戯室などが使用不能になり、近くの道形公民館で一部の園児を預かるなど地域の協力を得て保育事業を続けた。
先月末に建設工事が完了した新園舎は、木造一部2階建てで延べ床面積972平方メートル。木材をふんだんに使った温かみのある建物で、床は全て木製のフローリング。断熱効果や通気性を高め、園児たちの生活環境に配慮した。
各部屋の扉や廊下の窓ガラスは子供の目線に合わせた低い位置に設置し、一目で室内の様子が分かるようになっている。また、廊下に囲まれる形で中庭があり、夏場は水遊び、冬は雪遊びができる。このほか、約130平方メートルの広々とした遊戯室や、図書館にあたる絵本部屋などが設置されている。
旧園舎の解体工事も2月末までに終了し、今月12日から新園舎での保育がスタート。今後は外構工事や園庭の整備が進められる。
菅原園長は「すばらしい園舎ができた。全ての工事が完了した後には、お世話になった地域の皆さんを招いた内覧会を計画している」と話していた。今月24日には新園舎で初めての卒園式が行われる。