2012年(平成24年) 3月3日(土)付紙面より
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鶴岡市のぞみ町の城南幼稚園(須田正明園長)の年長組が2日、同市の荘内神社を訪れ、江戸時代から伝わるおひなさまの前でひな祭りを行った。
子供たちからおひなさまの歴史を学んでもらい、小学校入学を前に健康と安全を祈ろうと同神社が毎年、市内の園児を招待している。
今回は年長組39人が同神社宝物殿を訪れ、有職びなと享保びなの8段飾りの前でひな祭り。同神社禰宜の嶽本文男さんから「このおひなさまは200歳ぐらい」と説明を受けると、園児たちは「えーっ」と驚いていた。祝詞奉上の後、園児代表が「小学校でも元気に遊べますように」と願いを込めて玉串をささげた。
続いて全員で「うれしいひなまつり」を合唱し、神社からお土産として園児一人一人にひな菓子が贈られた。
2012年(平成24年) 3月3日(土)付紙面より
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香港からとしては県内空港で初のインバウンドチャーター便が1日午後、庄内空港に到着した。降り立ったツアー客80人を、「阿信的(おしんの)故郷・山形縣」の文字が入った横断幕を掲げて歓迎した。
このチャーター便は、国際観光の推進を図ろうと吉村美栄子知事が昨年11月に香港を訪れ、現地の航空会社や旅行会社でトップセールスを展開したことが実り実現した。運航は香港ドラゴン航空。県によると、庄内から香港を訪れるアウトバウンドのチャーター便はあったが、香港から県内空港に入るのは初めて。
この日は予定通り午後2時半に到着。入国審査を済ませた一行を、県や庄内観光コンベンション協会の職員、観光業界などの関係者らが「ニイハオ(こんにちは)」と呼び掛けて歓迎するとともに、県内観光パンフレットや月山自然水、ミニ御殿まりなどを記念品として全員に贈った。
ツアー客らは、出迎えた「山形おきたま『愛』の武将隊」や、この日から本格的に始まった「日本海ひな街道」の一環として飾られたひな人形と一緒にカメラに収まるなどした後、東北各地を周遊する3泊4日のツアーに出発した。
妻の陳愛玲さん(50)と共に訪れた警察官の曽澤輝さん(53)は「日本は4回目だが東北は初めて。蔵王の樹氷や天然温泉、買い物が楽しみ。思わぬ歓迎を受け、もてなしの心に感動している」と話した。
一行は、酒田市の相馬樓や山居倉庫、鶴岡市の加茂水族館、山形市の山寺や蔵王、田沢湖(秋田県)、松島(宮城県)などを巡り、4日に庄内空港から帰国の途に就く。
一方、1日の到着機には庄内からのツアー客118人が搭乗。3泊4日の香港の旅に出発した。