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2012年(平成24年) 3月4日(日)付紙面より

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札はじく音響く 子供たちが競技かるたで熱戦

 第31回庄内少年少女百人一首かるた大会が3日、鶴岡市第六学区コミュニティセンターで開かれた。庄内各地から参加した保育園児や小学生たちが、競技かるたで熱戦を繰り広げた。

 競技かるたの普及や競技力向上を目的に、庄内地方在住の愛好者たちでつくる鶴岡かるた若葉会(星野正紘会長)が毎年開いている。今回の大会には鶴岡、酒田、三川、庄内の4市町から、小学生と保育園児44人が参加した。

 競技は低学年以下、中学年、高学年ごとの個人戦。はじめに予選を行い競技力に応じてクラス分けをした後、トーナメント戦で順位を競った。

 会場には張り詰めた空気が漂い、読み手の声を待つ子どもたちは取り札に視線を向け、目と耳に全神経を集中させていた。読み手が上の句を読み上げると、会場内のあちらこちらで「パン」という札をはじく音が響き、子どもたちは熱戦を繰り広げていた。

 おととしから3年連続で参加している中平田小6年の岡田祥弥君(12)は、「とても緊張している。札を覚えて相手より早く取るのが面白い。周りのレベルも高いので負けないように頑張りたい」と話し、トーナメント戦に臨んでいた。

真剣な表情で札を取る小学生たち
真剣な表情で札を取る小学生たち


2012年(平成24年) 3月4日(日)付紙面より

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ブームに乗って塩麹発売 効能と万能性で注目「麹の本家」が手軽な瓶詰め製品に

 ヘルシーで美容にも効果があるとしてブームを呼んでいる塩麹(しおこうじ)を瓶詰めし、手軽に使えるようにしたJA山形農工連(酒田市砂越)の新製品「マルノー塩麹」が2日、発売された。容量は140グラムで価格は420円(税込み)。県内のAコープ全店、JAの直売所などで購入できる。

 塩麹は、乾燥麹と塩をよくかき混ぜてから水を加え、1週間から10日ほど常温で保存し発酵させるとできる日本古来の伝統自然調味料。漬物床などとして利用されてきた。昨年から、その効能やどんな食材・料理にも合う万能性が見直され、テレビやレシピ本などで紹介されて人気が急上昇している。

 自宅でも簡単に作れるため、昨年2月には月間580袋(400グラム)だった山形農工連の乾燥麹販売量は、今年2月には1000袋とほぼ倍増。増加分はほとんどが塩麹作りに使われたとみられることから、山形農工連では「60年もの間、麹作りと麹製品を手掛け、発酵食品のプロでもあるわれわれの技術を生かした塩麹を手軽に味わってもらおう」と、瓶詰めの製造・販売に踏み切った。

 この日は山形農工連で製品の発表・試食会。工場で代々使ってきた麹菌と県内産米で作った麹に、塩と水を加えて発酵・熟成させて完成させたもので、▽野菜サラダのドレッシング▽煮物や焼き物、野菜炒め、パスタなどの味付け▽漬物▽豆腐や肉などの素材を漬け込んでオーブン焼き―など幅広い利用が可能とした。当面は月産3000個を目指すという。

 また、塩麹に漬け込んだ豚の焼き肉、キュウリの塩麹漬、味付けに塩麹を使った野菜炒めを味見。試食した女性従業員は、「いずれも塩だけより味が優しくまろやかで、コメの甘さもあって深い風味」と評し、自宅で試したという「塩麹に漬け込んだ鶏肉の空揚げもおいしい」と話した。

 高橋宗一常務理事は「発酵食品が見直され、テレビなどで取り上げられるようになったのは良いこと。われわれは長く製造に携わり技術の蓄積もある。「麹の本家」による塩麹を、ぜひ味わってほしい」と語った。

JA山形農工連が発売した「マルノー塩麹」(奥)とそれを使った料理例
JA山形農工連が発売した「マルノー塩麹」(奥)とそれを使った料理例



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