2012年(平成24年) 6月9日(土)付紙面より
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鶴岡市立朝暘第四小学校(矢口研一校長、児童508人)で7日、人型や虫型のロボットを使った「ものづくり」の出前教室が開かれた。同校の理科クラブの児童たちが、開発者からロボットの仕組みや開発秘話などを聞き、ものづくりの楽しさを学んだ。
出前教室は鶴岡工業高等専門学校の事業の一環。同校は本年度、2年ぶりに科学技術振興機構の「サイエンス・パートナーシップ・プロジェクト」の事業採択を受け、鶴岡市の朝暘三小、朝暘四小の2校と連携して「虫型ロボット」組み立てなどの授業を行う。朝三小は今月から11月まで5回、朝四小は5月末から7月上旬まで4回の出前教室を実施し、同プロジェクトの目的である「児童生徒の科学技術、理科、数学に関する興味、関心の育成」を図る。
朝四小ではこの日、2回目の出前教室が開かれ、理科クラブの5、6年生21人が参加。鶴岡市出身で、人型ロボット教材開発などを手掛けるジェイエス・ロボティクス(茨城県つくば市)の佐藤仁社長(51)が講師となり、ロボット開発を始めたきっかけや仕組みなどについて解説した。
佐藤さんが開発した高さ約40センチの人型ロボット「チョロメテ」の稼働デモンストレーションが行われ、片足でバランスを取ったり、キックやパンチを繰り出すロボットに「おおー」「すごーい」と歓声が上がった。
続いて佐藤さんが開発した、パソコンを使わなくてもプログラミングを体験できる「てんとう虫ロボット」を児童たちが実際に製作。佐藤さんや鶴岡高専の教員、生徒などの指導で可動部分や外装などを組み立てていた。
6年生の渡会竜星君(12)は「『ロボットを作りたい』と思ってすぐに実行した佐藤さんはすごいと思った。自分も作ってみたくなった」と話していた。また、佐藤さんは「朝四小は母校。40年前にここで授業を受けていたと思うと不思議。今日の体験をきっかけに、ものづくりの楽しさや工夫することを知ってもらえれば」と話していた。
朝三小の出前授業は今月14日からスタートする。
2012年(平成24年) 6月9日(土)付紙面より
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今年の鶴岡産ネットメロンが8日、同市茨新田のJA鶴岡西郷選果場に初出荷され、ハウス物のアンデスメロン700ケースが首都圏などへ発送された。
JA鶴岡ネットメロン専門部(菅原和憲部長)は197人の生産者で組織。今年の作付面積は前年より11ヘクタール減の140ヘクタールとなった。今月中旬ごろから連日出荷となり、ハウス物は7月上旬ごろ、露地物は同下旬ごろにピークを迎える。今年はアンデス、鶴姫の青肉系、赤肉系、特別栽培アンデスの4品種で計52・6万ケースの出荷を見込んでいる。
JA鶴岡営農販売部園芸特産課は「大雪や4月初旬の暴風に伴い春作業や生育が1週間ほど遅れたが、4月下旬以降に好天が続いたおかげで糖度が上昇し、品質は良好となった」と話していた。
この日は西郷地区の生産者が2Lサイズ(1ケース5個入り)を中心に計700ケースを選果場に出荷した。品質検査で糖度をチェックしたところ、糖度は15度以上で基準値(14度)を上回り、甘さ、品質とも良好だった。
搬入と検査後、同選果場で初出荷式が行われ、JA鶴岡の今野毅組合長ら6人がテープカットを行い、出荷を祝った。
菅原部長は「昨年の大雨による冠水被害や今年4月の暴風被害の影響を受けたが、生産者などの努力のおかげで作付面積を昨年より1割減程度に抑えることができた。今年も安全で安心なメロンを消費者に届けられるよう努力していきたい」と話していた。