2012年(平成24年) 7月6日(金)付紙面より
ツイート
園児の代表が実際にステージに上がり、出演者と一緒に交通ルールを学ぶ「親と子の交通安全ミュージカル・魔法園児マモルワタル」が4日、酒田市の希望ホールで上演された。酒田・飽海地区の園児たち800人余りが鑑賞。物語や歌を通して横断歩道の渡り方などを楽しく学習した。
この体験型ミュージカルは、幼児に正しい交通ルールを身に付けてもらおうと全国共済農業協同組合連合会(JA共済)が2004年度から毎年、全国各地の農協と共催して年40カ所前後で公演している。県内では06年度にスタートし今回が7回目。酒田・飽海地区では初めて開いた。
いつも元気な魔法幼稚園児のマモルワタル。わんぱく過ぎて人間の国で修業することになるが、危うく交通事故に遭いそうになる。その時に出会った園児スナオ君と警察官に助けられながら、横断歩道の渡り方など交通ルールを学んでいくというストーリー。
この日は31幼稚園・保育園から年長児809人が招待された。主催者を代表しJA庄内みどりの阿部茂昭組合長がミュージカルの趣旨などを述べ、逸見顕酒田署長があいさつした。
幕が上がると、マモルワタルらが舞台で躍動。園児たちは、コミカルな動きに大喜びしながら交通標識の意味や、「車道への飛び出しは絶対に駄目」などと学んだ。
横断歩道の渡り方では、各園から園児1人が代表で登壇。「横断歩道の手前で必ず止まる」「手を空に向けてドライバーにまずサイン」「右、左、そして右を見て車が来ないことを確認してから歩き出す」「道路の真ん中まで来たら今度は左を確認して最後まで渡る」という流れを、出演者と一緒に実演した。
また、「車が止まってくれても、その陰からまた車が来ることがある」「青信号は『注意して渡る』と覚えよう」「歩行者用信号で青の点滅は黄信号と同じ。渡り始めなら戻り、終えるところなら速足で渡る」などと学んだ。
ステージに上がった「子供の園保育園」(酒田市)の佐藤玲那ちゃん(5)は、「みんなで道路を渡るところが楽しかった。交通ルールはいっぱい勉強している。でも、『真ん中まで来たら左を見る』は初めて。帰ったらお母さんにも教える」と話していた。
2012年(平成24年) 7月6日(金)付紙面より
ツイート
鶴岡市立加茂水族館(村上龍男館長)へ4日、神奈川県の京急油壺マリンパークからカリフォルニアアシカの「マリー」(雌、12歳)が“嫁入り”した。加茂水族館で飼育しているカリフォルニアアシカの「ポンタ」(雄、11歳)のお嫁さん候補として“来庄”した。アシカ舎で対面したマリーとポンタは、金網越しに見つめ合うなど早くも相性抜群の雰囲気。同館では「赤ちゃんの誕生に期待したい」と話している。
同水族館は以前からアシカの繁殖に取り組んでおり、全国の水族館や動物園に協力を呼び掛けている。先月17日に同水族館でカリフォルニアアシカのゆず(雌、14歳)に待望の赤ちゃんが誕生したことを受け、「実績がある所で繁殖させたい」と油壺マリンパークがマリーの加茂水族館への“嫁入り”を決めた。購入したもの以外で繁殖のためにアシカが同水族館へ来たのは約30年ぶりという。
この日午後1時半すぎ、マリーは空輸で庄内空港に到着。加茂水族館の職員が慎重に水族館まで車で運んだ。アシカ舎でおりから出されたマリーはプールに飛び込むと、水面から顔を出して隣にいるポンタとご対面。興奮したように鳴き声を上げるポンタに鼻先をくっつけるようにして見つめ合う姿が見られた。
奥泉和也副館長は「水族館が飼育するアシカはマリーを合わせて7頭になり、ようやく繁殖の基盤が整った。
国内でアシカの赤ちゃんは年間十数頭しか生まれない。ここでたくさん子供が生まれれば国内の水族館、動物園の飼育体制に貢献できると思う」と話した。