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2012年(平成24年) 9月28日(金)付紙面より

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つや姫の特徴学ぶ 東栄小 健康的な日本型食生活も

 鶴岡市の東栄小学校(澤川来全校長、児童110人)で26日、学校のある藤島地域内で生まれた水稲「つや姫」の出前授業が行われ、5年生たちが外部講師の指導で、米を中心とした食習慣やつや姫について知識を深めた。

 地域住民による「つや姫誕生のまち活性化の会」(略称・つや姫会、田中壽一会長)が、つや姫の歴史や魅力などについて理解してもらおうと、昨年から実施している。

 この日はつや姫会の深澤昭吾さん、上林節子さん、小林功さんの3人と、市藤島ふれあい食センター「サンサン」の学校栄養士の関根淳さんの計4人が授業を行った。

 はじめに深澤さんが、「つや姫」が食味や育てやすさを追求して藤島地域の県水田農業試験場で育種されたことや、その祖先が庄内町で育種された「亀の尾」であることなどを紹介。続いて、関根さんが料理の写真などを使って、米を中心にバランスの良い食生活について説明。「脂肪の多い食事を続けると血液がドロドロになり病気になりやすくなる。ご飯を中心とした食生活にすると脂肪が少ない食事に切り替えやすい」などと話した。

 そのほか授業では、ご飯と主菜、お汁の「ジグザグ食べ」などご飯を中心にした健康的な日本型食生活について学んだ。

 加藤和さん(11)は「はえぬきの方が好きだったが、授業を受けてつや姫も好きになった。今日は新しい発見ができて良かった」と感想を発表した。

つや姫の特徴や歴史などを学んだ出前授業
つや姫の特徴や歴史などを学んだ出前授業


2012年(平成24年) 9月28日(金)付紙面より

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育てた米を被災地へ 鳥海小稲作体験 手植えから脱穀まで

 酒田市の鳥海小学校(今野誠校長、児童160人)の5年生26人が26日、敷地内の学校田「鳥海ちびっ子田」で稲の収穫作業を体験した。収穫した稲はくい掛けし自然乾燥。今後、自ら脱穀作業を行い、一部を東日本大震災で被災した宮城県女川町の女川第二小学校に贈ることにしている。

 鳥海小は、地域住民が土地を出し合い設立したという経緯があり、敷地内に13アールの学校田がある。5年生は毎年、後藤聡同窓会長(78)=同市本楯=らの指導を受けながら、総合的学習を活用し学校田で稲作を体験。今年は5月23日に▽亀の尾▽酒田早生▽ササニシキ▽ひとめぼれ▽コシヒカリ▽はえぬき―の6種を手植え。品種の違いによる成長度合いを観察しながら大切に育ててきた。

 一方、大震災の被災地支援として昨年、稲作を体験した現6年生は収穫した「はえぬき」を、以前から教員の相互交流があった女川二小に贈った。同校から手紙やメールが届くなど交流を深めており、鳥海小6年生31人は来月4、5の両日に行われる修学旅行の際、酒田特産の刈屋梨を持参し、女川二小と仮設住宅集会所を訪問することにしている。

 収穫作業には、5年生と後藤会長はじめ地域住民、今野校長ら教職員が参加。秋らしい柔らかな日が差す中、黄金色に輝くほ場に分け入った児童たちは、後藤会長らから手ほどきを受けて鎌で稲株を刈ったほか、稲を束ねてくい掛け作業も体験した。

 児童の一人、菅原愛佳さん(10)は「手植えから稲刈りまで稲作体験を通し、昔の人の苦労が分かった。早く食べてみたい」と笑顔で話していた。

 同校の飯島美紀子教頭によると、乾燥・脱穀の作業が間に合えば、6年生が修学旅行の際に米を持って女川町を訪問する。間に合わなかった場合は作業終了後に送付するという。残りについては学区内の上田、本楯両地区のコミュニティ振興会まつりで販売する予定。

学校田で稲の収穫作業を行う児童たち
学校田で稲の収穫作業を行う児童たち



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