2025年4月15日 火曜日

文字サイズ変更



  • プリント用表示
  • 通常画面表示

荘内日報ニュース


日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ
  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る

2013年(平成25年) 1月28日(月)付紙面より

ツイート

未来の科学者目指して サイエンスキャンプ 先端研で高校生16人

 全国の高校生が合宿形式で最先端の科学の世界を体験する「スプリング・サイエンスキャンプ2013」が26―28日の2泊3日の日程で、鶴岡市の慶應義塾大先端生命科学研究所で開かれている。細胞のメタボローム解析やコンピューター上の細胞シミュレーションなど、日常では体験できない生命科学の分野を高校生たちが学んだ。

 サイエンスキャンプは、科学技術振興機構(本部・東京都、略称・JST)が主催するプログラム。夏休み、冬休み、春休みの各時期に実施されている。最先端の研究施設や実験装置などを備える大学、研究機関、民間企業の研究所を会場に、高校生が研究者・技術者から直接実験や実習の指導を受ける。

 今回のスプリングキャンプは全国12カ所で行われ、高校生約160人が参加。ライフサイエンスや情報通信、環境などさまざまな科学技術分野について学んでいる。

 このうち慶應大先端研は、2007年3月から7年連続でキャンプの会場となっており、今回は地元庄内を含む県内4人をはじめ、東京や神奈川、石川、兵庫などの各都県から16人の高校生を受け入れた。

 初日の26日は先端研バイオラボ棟を会場に、入門編として同大特任講師の柘植謙爾さんなどの指導で実験器具の基本操作を学んだ。「溶液を吸い上げるピペットは、吸い上げる容量で複数のものを使い分けること」などと説明を受け、高校生たちは実際に使用。慣れない器具をうまく扱えず目を白黒させる生徒もいた。

 地元の庄内から参加した加藤結さん(16)=酒田西高1年=は「理科の授業で実験をしたことがないので難しい。普段体験できないことを学んで今後に生かしたい」、佐藤夏実さん(16)=鶴岡北高1年=は「内容を理解するのがひと苦労だが、とても楽しい。普段は触れない世界をしっかり勉強したい」と話していた。

 高校生たちは、いこいの村庄内に宿泊しながら3日間、バイオラボ棟や先端研センター棟(同市馬場町)で、細胞の代謝物質測定やコンピューター上でのシミュレーションなどを学ぶとともに、座学として生命科学の基礎講座などを聴講する。

真剣な表情で実験器具を取り扱う高校生たち。最先端の科学の世界に触れた=26日
真剣な表情で実験器具を取り扱う高校生たち。最先端の科学の世界に触れた=26日



日付の新しい記事へページを移動する日付の古い記事へ

記事の検索

■ 発行月による検索
年  月 

※年・月を指定し移動ボタンをクリックしてください。
※2005年4月分より検索可能です。

  ■ キーワードによる検索
   

※お探しのキーワードを入力し「検索」ボタンをクリックしてください。
※複数のキーワードを指定する場合は半角スペースを空けてください。

  • ニューストップ
  • 最新記事
  • 戻る
ページの先頭へ

ニッポー広場メニュー
お口の健康そこが知りたい
気になるお口の健康について、歯科医の先生方が分かりやすく解説します
鶴岡・致道博物館 記念特別展 徳川四天王筆頭 酒井忠次
酒井家庄内入部400年を記念し、徳川家康の重臣として活躍した酒井家初代・忠次公の逸話を交え事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第2部 中興の祖 酒井忠徳と庄内藩校致道館
酒井家庄内入部400年を記念し、庄内藩中興の祖と称された酒井家9代・忠徳公の業績と生涯をたどる。
致道博物館 記念特別展 第3部 民衆のチカラ 三方領知替え阻止運動
江戸幕府が3大名に命じた転封令。幕命撤回に至る、庄内全域で巻き起こった阻止運動をたどる。
致道博物館 記念特別展 第4部 藩祖 酒井 忠勝
酒井家3代で初代藩主として、庄内と酒井家400年の基盤を整えた忠勝公の事績をたどる。
致道博物館 記念特別展 第5部 「酒井家の明治維新 戊辰戦争と松ケ岡開墾」
幕末~明治・大正の激動期の庄内藩と明治維新後も鶴岡に住み続けた酒井家の事績をたどる。
酒井家庄内入部400年
酒井家が藩主として庄内に入部し400年を迎えます。東北公益文科大学の門松秀樹さんがその歴史を紹介します。
続教育の本質
教育現場に身を置く筆者による提言の続編です。
教育の本質
子どもたちを取り巻く環境は日々変化しています。長らく教育現場に身を置く筆者が教育をテーマに提言しています。
柏戸の真実
鶴岡市櫛引地域出身の大相撲の元横綱・柏戸の土俵人生に迫ります。本人の歩み、努力を温かく見守った家族・親族や関係者の視点も多く交えて振り返ります。
藤沢周平の魅力 海坂かわら版
藤沢周平作品の魅力を研究者などの視点から紹介しています
郷土の先人・先覚
世界あるいは全国で活躍し、各分野で礎を築いた庄内出身の先人・先覚たちを紹介しています
美食同元
旬の食べ物を使った、おいしくて簡単、栄養満点の食事のポイントを学んでいきましょう
庄内海の幸山の幸
庄内の「うまいもの」を関係者のお話などを交えながら解説しています

株式会社 荘内日報社   本社:〒997-0035 山形県鶴岡市馬場町8-29  (私書箱専用〒997-8691) TEL 0235-22-1480
System construction by S-Field