2013年(平成25年) 2月20日(水)付紙面より
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遊佐町の吹浦小学校(安藤宏和校長)で18日、図書館改造作業が行われ、4?6年生49人が蔵書約8000冊の仕分け作業を繰り広げた。
情報活用力を高める場としての学校図書館が重要視される中、それにふさわしい館内レイアウトや書架の配置などを行い、授業に使いやすい図書館にすることが目的。
同校は、移転改築して2007年春に完成。図書館の蔵書も新図書館に移された。今回の作業は、その後の貸し出しや新刊の増加などによって一部乱雑になった蔵書を整理し直し、本棚も入れ替え、移動して利用しやすくするもの。図書館主任の矢口佳子教諭や鶴岡市の元図書館司書で現在は学校図書館アドバイザーを務める五十嵐絹子さんを中心に事前準備した。
子供たちは、五十嵐さんらから「床に積む本の高さは40センチぐらいまで。それだと本棚にちょうどよく収まる」「この作業は頭脳プレー。知恵を出し頑張って」と注意を受けた後、吹浦地区の読み聞かせグループ「みちくさ」のメンバーや保護者らと一緒に、書架から取り出した本を、日本十進分類法に応じて0類(総記)から9類(文学)に仕分けして並べた。
その後、教職員が書架などを移動。図書の分量を調べた後、書架に分類表示を張るなどし、それに従って書籍を入れた。
1枚で借りた本27冊を書き込める図書カードが、昨年4月からで4枚目になっているという4年生の池田龍汰君(10)は「本に付いている番号と同じ番号の場所を探すのがパズルみたいで面白い。片付いたら、また借りに来る」と感想。朝岡剛教頭は「地域の方々にも協力していただき、ありがたい。これでさらに使いやすい図書館になったのでは」と話していた。