2013年(平成25年) 2月21日(木)付紙面より
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鶴岡市が主催する新社会人スタートセミナー「新社会人の基礎講座」が19、20の両日、同市の庄内産業振興センターで開かれた。入社を間近に控えた高校3年生たちが、コミュニケーションの重要性など社会人としての心得を学んだ。
今春から社会人として活躍する高校3年生を対象に、企業人として必要なビジネスマナーを学んでもらおうと、2009年から毎年この時期に開催しており今年で5回目。今回は基礎講座のほか「コミュニケーション・スキルアップ」「実践的ビジネス・接客マナー」「製造・生産現場の基礎」の各講座が22日まで開かれ、鶴岡市や酒田市、内陸などから約140人が受講する。4講座全て受ける高校生もいるという。
基礎講座2日目の20日は鶴岡市内の企業に就職予定の55人が受講。コンサルティング会社「メルサ」(仙台市)のキャリアカウンセラー・鈴木奈智子さんが講師を務め、「コミュニケーションの重要性」や「社会人としての自覚、常識」などを伝えた。
鈴木さんは「聞く姿勢、態度もコミュニケーションの一つ。話している人の目を見て真剣に聞くこと。言葉遣いとあいさつも大事で、とにかく職場では自分からあいさつすること。第一印象は目と声、つまり外観で決まることがほとんど」と解説した。また、自己紹介の際の正しい姿勢を受講者たちに実践してもらうなど、社会人としての基礎を伝えた。
受講した後藤舞子さん(18)=鶴工高=は「コミュニケーションの重要さを勉強できた。入社してからも大切にしたい」と話していた。
2013年(平成25年) 2月21日(木)付紙面より
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三川町押切新田の町立みかわ保育園・幼稚園(齋藤雅志園長)の幼稚園(園児126人)に、クライミングウオールが設置された。県産のスギで作られた壁に樹脂製の突起が付けられているもので、同園では「園児たちの体づくりに役立てていければ」と話している。
クライミングウオールは、表面によじ登るための突起が付けられた壁のことをいう。「既存の遊具とは違ったものを」と、県の交付金事業を利用して今月上旬に設置した。
クライミングウオールの大きさは縦約2・8メートル、幅約3・7メートル。壁の真ん中を境に突起のばらつき方が異なり、「初心者向け」と「慣れた子向け」に分けられている。安全面に配慮し、保育士立ち会いの下で園児たちが遊ぶほか、壁の下にマットが敷かれている。
同園によると、はじめは慎重だった園児たちも、今では体を目いっぱい伸ばしながらスイスイ登っているという。園児たちからは「上まで登ると気持ち良い」「とても楽しい」と大好評で、クライミングウオールの前には順番待ちの行列ができるほどだ。
同園は「安全に登ろうとすることで園児たちの判断力も養われるのでは」とし、「園児たちがさまざまな遊具で遊ぶことで体の基礎をつくっていければ」と話した。