2013年(平成25年) 2月26日(火)付紙面より
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鶴岡市の銀座通りにある「旧恵比寿屋本店小池薬局」(現・鶴岡飲料本町倉庫)で24日、「ぎんざ春のパンまつり」が開かれ、同市内の4店が作ったパンの販売に家族連れなどでにぎわったほか、来場者を対象に銀座商店街の駐車場利用に関するアンケート調査が行われた。
鶴岡銀座商店街振興組合(竹野等理事長)が、気軽に立ち寄ってもらえる商店街づくりの一環で、初めて開催した。同商店街と周辺で喫茶店が少なくなったこともあり、昭和初期の建築物で、当時欧米で流行したアールデコ様式を採用した旧恵比寿屋本店の建物を活用して、コーヒーも提供する喫茶コーナーを企画した。
障害者施設や専門店などからクリームパンやドーナツ、肉や野菜を使った調理パンなど、出来たてのさまざまなパンが届けられた。訪れた買い物客らは「おいしそうですね」と言いながら5個、6個とまとめ買い。コーヒー専門店が提供したコーヒーと一緒に、レトロ感漂う建物の中でパンを味わう家族連れの姿もあった。
来場者へのアンケートは、「銀座商店街の駐車場が使いにくい」といった消費者の声を受け、実施した。同商店街に2カ所ある有料駐車場について、使いにくい理由などを尋ね、回答者にはケーキ(ワンホール)や1000円の買い物券などが当たる抽選も行った。子供連れで訪れた同市大西町の武田明也さん(42)は「小学2年の子供がパン好きで、家族一緒に車で来た。銀座の駐車場は場所が分かりにくい面もあり、案内表示をはっきりとすれば、もっと利用しやすくなるのでは」と話していた。
この日はイベント開催中の午前10時から午後3時まで、2カ所の駐車場を無料開放した。同商店街は今回のアンケート調査を参考に、駐車場の運営について検討する。