2013年(平成25年) 2月26日(火)付紙面より
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酒田市立第一中学校(佐藤邦生校長、生徒498人)の有志が23日、学校近くの一人暮らし高齢者宅などで除雪ボランティアを繰り広げた。
同校は昨年4月、酒田警察署から「少年非行防止地域ネットワーク事業」の委嘱を受け、学区内の小学校、高校を含めた児童・生徒の規範意識向上と非行や犯罪被害防止機能の高揚を図っている。事業の一環で本年度は地域貢献活動に取り組んでおり、この日の除雪ボランティアもその一つ。生徒会の新旧執行部員を中心に2、3年生二十数人が参加した。
生徒たちは3グループに分かれて作業。このうち、学校から100メートルほど離れた新舘たえ子さん(88)宅には3年生男女2人ずつと教員1人が訪れた。生徒らは、スノーダンプやスコップなどを使い、家の前に積もった50センチ余りもの雪の壁に挑戦。力強い動きで次々と除雪した。齋藤唯央(いお)さん(15)は「雪が多くて大変。でも、きれいになると気持ちいい」と話した。
新舘さんは夫が施設に入所中で一人暮らし。重労働は無理で、「玄関前の雪を除くぐらいしかできない」とし、生徒たちに「とても助かる。ありがとう」とお礼を述べた。