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2013年(平成25年) 3月7日(木)付紙面より

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親子が春の歌楽しむ 酒田で備前さんコンサート

 酒田市の親子ふれあいサロンが主催した「サロンdeコンサート」が5日、市交流ひろばで開かれ、市内で「備前音楽スタジオ」を主宰する声楽家、備前加奈さん(ソプラノ)が親子で楽しめる楽曲を歌い上げた。

 歌声を響かせた備前さんは酒田東高、国立音楽大声楽科卒。同スタジオで声楽やピアノ、ソルフェージュなどを指導する傍ら、同市を中心に童謡コンサートを開催。全日本幼児音楽研究会講師として近年は「童謡」「母と子の音楽」に関する講演活動なども行っている。

 同コンサートへの出演は昨年3月に続き2回目で、この日は就学前の子供と保護者50人余が参加した。備前さんは「お母さんがいつでも子供に歌ってあげられる歌」を主題に、「星ひとつ」「ひげじいさん」や、春の歌を集めたメドレーなどを次々と披露した。

 このうち「幸せなら手をたたこう」では歌詞の一部を変えて「幸せなら犬になろう」と歌うと、子供たちが「ワンワン」と答えるなど、親子で楽しいひとときを過ごしていた。

備前さん(左)の歌声に親子連れが聴き入った
備前さん(左)の歌声に親子連れが聴き入った


2013年(平成25年) 3月7日(木)付紙面より

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地域の伝説誇りに 蜂子皇子の冊子製作

 鶴岡市羽黒地域の青年たちでつくる「鶴岡まちづくり塾羽黒グループ」が、出羽三山の開祖・蜂子皇子にスポットを当てた冊子「はちこの皇子物語り」を製作し6日、羽黒第一小学校(澁谷せつ校長、児童62人)の子供たちに寄贈した。家族と一緒に皇子が通った道筋を歩くなどし、地域について学んでもらう。

 鶴岡まちづくり塾は鶴岡総合研究所の提言に基づき2009年度から2年単位で、地域ごとに結成。羽黒グループは加藤欣也リーダー(40)=同市高寺、農業=ら2期目の13人が活動している。

 冊子は、少子高齢化や人口流出など地域の課題を整理しながら活性化策を検討する中で、「この地に人が残るには、子供たちがこの地に誇りを持ち、好きになることが重要」(加藤さん)と昨春から製作していた。

 テーマとした蜂子皇子は崇峻天皇の第3皇子で、丹後・由良から船に乗り、鶴岡の由良で八乙女に招かれて上陸、三本足のカラスに導かれて羽黒山にたどり着き、三山を開いたとされる。今回は羽黒の礎を築いた存在として取り上げ、郷土史家から資料をもらうとともに、昨年3月と8月には皇子が通った由良―羽黒間の行程を歩くなどゆかりの地を訪ね、調査した。

 完成した冊子はA5判36ページ、カラー刷り。蜂子皇子が当地に来た経緯や、由良から羽黒までの行程、皇子にまつわる伝説や地域の史跡などを、分かりやすい文章とイラスト、写真で、観光ガイドブックにも使える小学校高学年向けの地域教材にまとめた。

 この日は加藤さんらグループのメンバー5人が羽黒一小を訪れ、4―6年生の代表3人に冊子を手渡した。6年生の工藤雪乃さん(12)は「これからも地域の人物をたくさん調べていきたい」と感謝を述べた。

 加藤さんは「難しい言葉を、小学生にも理解できるようにかみ砕いて表現した。よそから来た人に、この地のことを自慢して紹介してもらえたら」と寄贈への思いを語った。第2弾として松ケ岡開墾(西郷隆盛と菅実秀)、第3弾では羽黒山中興の祖・天宥別当をテーマに製作を重ねる方針だ。

 今回は3000部を製作。羽黒地域内の4小学校には4―6年生全員に1冊ずつ贈るほか、現1年生が5年生になるまで、各学年が5年生への進級時に贈る。皇子の伝説に関係する由良小や庄内町立川地区の小学校、市内の他地域の小学校にも寄贈する。グループは希望者に冊子を無料で進呈するという。問い合わせは事務局(市羽黒庁舎総務企画課)=電0235(62)2111=へ。

完成した冊子「はちこの皇子物語り」
完成した冊子「はちこの皇子物語り」



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