2013年(平成25年) 3月17日(日)付紙面より
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鶴岡中央高校(井上利也校長)で15日、庄内浜文化伝道師で鶴岡市本町一丁目の老舗かまぼこ店・滝川蒲鉾の滝川義朗社長を講師に迎え、かまぼこ製作実習が行われた。生徒たちは、さつま揚げなどの加工食品作りに挑戦した。
この調理実習は、総合学科家政科学系列食物系の授業の一環。加工食品の製造過程について理解を深めるとともに地域に伝わる食文化に触れてもらおうと、毎年この時期に滝川社長を講師に迎えて実施している。
この日は同校食物実習室で実習が行われ、同食物系の2年生27人が参加した。生徒たちは7グループに分かれ、旬を迎えた県魚・サクラマスをすり身にしてさつま揚げとつみれ汁の2品を調理。初めに包丁で魚を三枚におろし、フードプロセッサーを使用してすり身にした後、ゴボウやニンジン、レンコンを加えて、2品を完成させていた。
滝川社長は「かまぼこ作りで一番のポイントは塩を入れること。魚肉のタンパク質が溶けることで滑らかなすり身ができる。分量は塩が2?3%、砂糖が7?8%にすればバランスの取れた味になる」とかまぼこ作りのこつを伝授。初めて魚をさばく生徒がほとんどで、「ヌルヌルしてうまく切れない」などと悪戦苦闘しながら実習に取り組んでいた。
川井駿太朗君(16)は「魚をさばくのは初めてだがうまくできた。サクラマスはとてもヌルヌルしていて、特に皮を剥ぐのが難しかった」と話していた。