2013年(平成25年) 5月12日(日)付紙面より
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鶴岡市大山地区の児童を対象にした本年度の「高館山少年教室」が11日、地区内の市自然学習交流館「ほとりあ」で開講した。大山自治会(橋本正輝会長)が40年以上にわたり続けている体験学習プログラムで、子供たちが湿地の泥の中に入って生き物を観察し、歓声を響かせた。
地区の大人たちと一緒に地区の自然と歴史を体験的に学ぼうと、1972年から毎年、年6回前後開講。昨年度からは、同年4月に都沢湿地にオープンした「ほとりあ」を拠点にしている。42回目の本年度は大山小の1―6年生、合わせて61人が来年3月まで7回の学習に取り組む。
この日は「ほとりあ」の入り口前で、開講式を行った後、湿地内の「どろんこ広場」に移動し、保護者や地区住民のスタッフに手伝ってもらいながら、生き物を観察。餅米の苗を各自宅に持ち帰って育てるため、バケツに泥を入れ、苗を植えた。
子供たちは初め、長靴を履いていたが、数人が素足になって泥に入ると、われもわれもと入り、しまいには大半が全身泥だらけになった。水路にたも網を入れてザリガニや小魚をすくい、「やったー」と歓声を上げる子もいた。
ともに教室への参加は3年目という吉住緋奈乃さん(8)=3年=は「この教室はいろんな体験ができて面白い。今日はどろどろになって楽しかった」、渡辺奏音さん(9)=4年=は「泥がとても気持ち良かった。教室は、特にみんなで泊まったり、畑の体験が楽しみ」と話した。
「ほとりあ」の植松芳平館長は「ほとりあの理想的な活用の在り方。こうした体験をするかどうかで、子供たちの将来は変わるのでは」と話した。
7月には地区の歴史を学ぶウオークラリー、8月は大鳥自然の家(同市大鳥)での1泊研修、9月は収穫した餅米を使った餅つきなどを予定している。