2013年(平成25年) 5月16日(木)付紙面より
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「看護の日」(12日)にちなむ「ふれあい看護体験」が14日、鶴岡市立荘内病院(三科武院長)で開かれ、高校生らが血圧測定や患者の介助体験などを通じ、看護職への理解を深めた。
看護の日は、「白衣の天使」フローレンス・ナイチンゲールの誕生日にちなみ1990年に制定。以来、全国の医療機関などでこの前後に多彩な啓発行事を行い、看護や人命への理解と関心を高めている。
この日の荘内病院の体験には、鶴岡北、鶴岡中央、庄内農業、羽黒、新庄南、新庄神室産業の6高校の生徒19人と一般1人の計20人が参加。午前中は座学で看護の心得などを聞き病院内を見学した後、血圧測定など実習用の医療機器を使った体験、午後からは病棟の入院患者に対し、シャンプーや足浴、体位変換、食事介助などを体験した。
このうち5階東病棟(整形外科、形成外科)では、唯一の男性である鶴岡中央高3年の渡部秀和さん(17)と、新庄神室産業高3年の山川由加里さん(18)の2人がそれぞれ、患者の足浴を体験。たらいにお湯を張り、足をよく温めた後、せっけんで丁寧に洗うと、患者は「上手。とても気持ちいい」と笑顔を見せた。
渡部さんは「小学生の頃に入院したとき、男性の看護師さんがとてもかっこよくて、自分もああなりたいと思った。今日は、知らなかったことが多く、新鮮な体験になった。ぼんやりした進路のイメージが鮮明になった」、山川さんは「気持ちいいと言われてうれしかった。今日の体験で、看護師になりたいという思いが強まった」とそれぞれ感想を話した。
15日は鶴岡市の栄、渡前、五十川の3小学校の各5、6年生、合わせて約60人も訪れ、病院の施設見学と新生児人形によるおむつ交換体験などに挑戦した。