2013年(平成25年) 5月22日(水)付紙面より
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鶴岡市と三川町の少年少女発明クラブメンバーが18日、酒田市広栄町二丁目の山形オートリサイクルセンター(伊藤雄一郎社長)を訪れ、自動車の解体に挑戦した。
発明クラブは、科学技術に対する夢と情熱を育み、創造力豊かな人間形成を図ろうと、発明協会(本部・東京都)の支援によって全国各地に設置されている。科学技術に興味がある小・中学生が加入。毎年5月に開講し翌年3月まで月2回計20回ほど、電子工作や科学実験、ロボット制作などの講座に臨んでいる。
鶴岡、三川両クラブの自動車解体講座は、地域貢献の一環として同社が施設や自動車を提供して協力。2005年から毎年この時期に行われている。この日は、鶴岡クラブがメンバー13人のうち小学生10人、三川クラブが小学3年生から6年生までのメンバー11人全員が、保護者や指導員らと共に参加した。
子供たちは、同社で用意した軽自動車2台を、手回しや圧縮空気を利用した自動のドライバーを使って解体作業。同社員から手順などを聞きながらバンパーやドア、シート、ボンネットなどを次々と外していった。
初めて参加したという伊藤和奏さん(9)=横山小3年=は「ねじを回して、いっぱい取れるところが面白い」と感想。頭にライトを付けて車の下に潜り、じっくりと観察した蓮池孝康君(11)=朝暘三小6年=は「パイプみたいのがいっぱいあった。解体すると、普段は見られない所の構造が分かるから楽しい。ヘッドライトを持ち帰りたい」と笑顔で話していた。