2013年(平成25年) 7月5日(金)付紙面より
ツイート
遊佐町の第11期少年町長、少年議員が決まり3日、役場議事所で当選証書付与式が行われた。少年町長には遊佐高校3年の栗田葵さん(17)=同町菅里=が前期に引き続き無投票で当選。“所信表明”で「1年目の経験を生かし、少年議員と一緒に楽しく積極的に町を盛り上げていく」と、この制度が始まって初めてとなる2期連続での“町政トップ”に立った決意を語った。
少年の町長、議員を選出する同町の少年議会制度は2003年度に創設。町内在住・在学の中高生が“有権者”になり、町長と議員(定数10)を直接選挙で選ぶ。議員らは定期的に議会を開き、町当局が計上した「まちづくり予算」の使途を話し合い、主に若者向けの施設整備や音楽イベントの開催などを行っている。
今期は5月22日から29日まで立候補を受け付け。町長に栗田さん、議員に元職1人、新人6人を含む計9人が名乗りを上げ、全員の無投票当選が決まった。
3日は、時田博機町長が一人一人に当選証書を手渡した後、明治から昭和まで衆院議員を25期、63年にわたって務め、「憲政の神様」と称される尾崎行雄(1858―1954年)の言動を紹介した上で、「皆さんには高邁(こうまい)な精神の下、若さにあふれた青春の1ページを飾ってほしい」と激励。三浦正良議長らが祝辞を述べた。
引き続き第1回少年議会を開催。共に遊佐高3年の三浦遼太君(18)=酒田市ゆたか一丁目=を少年議長、加藤敦子さん(18)=同町吹浦=を少年副議長に選出した後、全員が所信表明し、「きれいな遊佐町を守りたい」「少年議会だよりを発行したい」「外国人が来て困ったときに相談できるシステムをつくりたい」「生まれた町のために何か役立ちたい」「特産品のレシピ化を図りたい」などと抱負を披露した。
少年町長、少年議員らは今後、「まちづくり予算」約45万円の活用方法などを審議し、事業決定する。