2013年(平成25年) 7月7日(日)付紙面より
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酒田市立酒田看護専門学校(小熊正樹校長)の宣誓式が5日、酒田勤労者福祉センターで行われた。2年生29人がそれぞれの目標を発表するとともに、全員で「ナイチンゲール誓詞」を唱和。看護師としての責任を自覚し、看護の専門職として歩むことを誓った。
同校は、酒田地区医師会(本間清和会長)を中心にした「十全堂社」が運営していた看護専門学校を市が受け継ぎ、全日制、3年課程で2010年4月に開校した。
同校の宣誓式は、来月から病院や施設での臨床実習が始まるのを前に、学生一人一人が自分の目指す看護師像を発表し、あらためて研さんを積む誓いを述べるもの。卒業までの折り返し点に当たる毎年この時期に行っている。
この日は小熊校長が「患者の痛みや苦しみなど、小さなサインも見逃さずに対応できる看護師になってほしい。心を開けば道はおのずから開ける。看護師として大きく成長することを期待する」と式辞を述べた。
本間正巳市長の祝辞などに続き、2年生を代表して八鍬侑依さん(新庄市出身)が「何度もくじけそうになったが、優しくまた厳しく指導してくださる先生方、温かい言葉を掛けていただく患者、一番身近にいて支えてくれる家族の存在があって続けることができた。実習などでこれからはさらに大変になるが、仲間と励まし合い頑張っていく」と誓いの言葉。3年生の伊藤彩さん(酒田市)が「患者との出会いに感謝し、大事にしてほしい。近い将来、一緒に実習できることを楽しみにしている」と激励した。
校章のキキョウをあしらった記念章を白衣の胸元に付けてもらった2年生たちは、火をともしたろうそくを手に「『あなたなら任せられる』という看護師になりたい」「患者に寄り添い、共感して接する」「いずれは終末期医療に携わりたい」などと、それぞれの目標を発表。
最後に「われは、心より医師をたすけ、わが手に託されたる人々の幸のために身をささげん」などのナイチンゲール誓詞を全員で唱和。心新たに学んでいくことを誓った。