2013年(平成25年) 9月17日(火)付紙面より
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庄内町の「余目まつり」本祭が15日、同町余目地区の中心街で繰り広げられた。小学生たちの奴(やっこ)振りや巨大な龍の山車などが、目抜き通りを威勢良く練り歩き、見物客の喝采を浴びた。
余目まつりは同地区御殿町の余目八幡神社の例大祭として、毎年9月15日前後に行われている。今年は14日が前夜祭、15日に本祭、16日が奉謝祭の日程。神輿(みこし)行列や奴振りなどによる大名行列は、約200年前の1837(天保9)年ごろから同地区に伝えられているという。現在はJR余目駅前から旧国道47号を通って八幡神社まで約2キロの道のりを練り歩く。
この日はあいにくの雨天となり、毎年行列の先頭を務める余目三小スクールバンドの行進は中止となった。午後1時半に行列が余目駅前をスタートし、同神社の神輿(みこし)行列、奴振り、飛龍太鼓と龍の山車「飛龍伝説」と続いた。大名行列は小学生の手振り奴が先頭を務め、雨に負けないよう「エイトー、マカショー」と大きな声を響かせながら、独特の動作を披露した。また、中学生や若衆、ベテランによる奴振りが毛槍(やり)を投げ渡す妙技を決めると、沿道を埋めた祭り客から大きな拍手が起こっていた。
続いて勇壮な太鼓の音とともに飛龍の山車が目抜き通りを駆け抜け、山車の頂上からあめ玉がばらまかれると、見物の子供たちが大喜びで拾い集めていた。
行列が神社に到着すると、例祭神事が執り行われた。日が暮れるころには境内でカラオケ大会が開かれ、参加者たちが自慢ののどを披露していた。