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2013年(平成25年) 9月25日(水)付紙面より

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「サデ漁」で淡水魚調査 月光川で遊佐高生

 県立遊佐高校(五十嵐栄一校長)の2年生を対象にしたフィールドワークが24日、遊佐町の鳥海山と月光川で開かれ、生徒が町の自然環境について考えた。

 同校では毎年、「遊佐の自然と文化」を主テーマに掲げ、町民の協力を得ながら総合学習の時間を活用し、全校を挙げて地元・遊佐に関する調査・研究を展開している。2年生は今回、鳥海山の湧水、町内を流れる月光川に生息する淡水魚をそれぞれ調べるためフィールドワークを実施した。

 この日は、外部講師として鳥海山の湧水を調査している大江進さん(遊佐町)、淡水魚の生態に詳しい鈴木康之さん(同)を招き、2年生46人が山班、川班に分かれて行った。

 このうち川班の生徒23人は川底まで差し込んだ網に向かって、数人で魚類を追い込んでいく「サデ漁」や餌釣りを体験。鈴木さんによると、月光川にはアユやウグイ、ヨシノボリ、ウキゴリ、オイカワなどが生息しているという。「若干水量は多いようだ」(鈴木さん)という中、生徒たちはヌマチチブ、スミウキゴリ、シマヨシノボリなどを捕獲した。午後からは、捕獲した淡水魚を用いて鈴木さんによる講義が行われた。鈴木さんは「まずは身近な川に親しんでほしい」と話していた。 フィールドワークの成果は今年12月に行われる「地域公開研究発表会」で披露する予定。

淡水魚の捕獲に挑戦する遊佐高の生徒たち=遊佐町の月光川
淡水魚の捕獲に挑戦する遊佐高の生徒たち=遊佐町の月光川


2013年(平成25年) 9月25日(水)付紙面より

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広がる甘い香り 月山ワイン仕込み作業

 鶴岡市越中山の月山あさひ博物村の月山ワイン山ぶどう研究所(斎藤浩之所長)で朝日地域特産・月山ワインの仕込み作業が行われている。

 月山ワインは、白がブドウ品種の「セイベル」と「甲州」、赤がヤマブドウとヤマブドウ交配種が主原料で、芳醇(ほうじゅん)な香りとすっきりとした味わいが特徴。旧朝日村農協(現JA庄内たがわ朝日支所)が1979年に製造を開始し、翌年にロゼを販売。81年に赤と白が加わり、本格的に醸造が始まった。現在は年間約11―12万本(720ミリリットル換算)を生産している。

 今シーズンの仕込みは15日から始まった。同研究所によると開始時期はほぼ平年並みで、最盛期を迎えるのは来月に入ってからとなる見込み。

 23日午前は、地元の契約農家から籠に入ったセイベル約5トンが搬入された。研究所の所員たちがベルトコンベヤーに次々とブドウを投入し大型の搾汁機にかけると、辺りにはブドウの甘い香りが広がった。

 斎藤所長は今年のブドウの作柄について「7月の日照不足のための生育不良は最小限に抑えられた。今月に入って例年になく寒暖差があり、品質が上がってきている」と話している。

 現在仕込み作業が行われている白の新酒は10月20日ごろをめどに発売される予定。赤の仕込みは同月上旬ごろから始まり、仕込み作業はブドウの出来高にもよるが、11月中旬から下旬ごろまで続くという。

月山ワインの仕込み作業が行われている=23日
月山ワインの仕込み作業が行われている=23日



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