2013年(平成25年) 10月13日(日)付紙面より
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映画「おしん」が12日から全国公開された。山形市のムービーオンやまがたで前日の11日、特別先行上映会が行われ、鶴岡市出身の冨樫森監督(53)、おしん役の濱田ここねちゃん(9)、母親役の上戸彩さん(28)が舞台あいさつした。
映画「おしん」は、1983年に放送された橋田壽賀子原作のNHK朝の連続テレビ小説の映画化。主人公おしん役は全国約2500人の応募者から選ばれた宮崎県出身のここねちゃん、母親役は上戸さん、父親役はSMAPの稲垣吾郎さんが務め、今年の2月15日から3月31日まで庄内を中心に県内オールロケで撮影された。
この日2回行われた上映会には約550人が詰め掛け、午後6時すぎからは冨樫監督、ここねちゃん、上戸さんが舞台あいさつに立った。ここねちゃんは山形弁であいさつした後「撮影の日は寒いというより痛かったが、上戸さんが温めてくれ、本当のお母さんみたいだった。大女優だと思って尊敬している」と笑顔で語った。上戸さんは「入水シーンは泉ピン子さんから言われた通り、命を懸けて頑張ったが、冷たさで全身に電気が走り痛かった。家族愛の強さを感じ取ってほしい」とあいさつした。
冨樫監督は「映画化の話があった時、俺にやらせてくれと言っていたらやることになった。山形の多くの皆さまから応援していただき、本当の意味で山形の映画で、山形に恩返ししたい。山形から盛り上げてほしい」とあいさつ。山形市のお宝イメージキャラクター「はながたベニちゃん」から、ここねちゃんに花束が贈られた。
映画「おしん」は、先月に中国で開催された第22回中国金鶏百花映画祭国際映画部門で日本映画初の最優秀作品賞を受賞。12日から全国253館で上映されるほか、タイなど11カ国での上映が決定、ベトナムなど数カ国と交渉中だ。