2013年(平成25年) 10月14日(月)付紙面より
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田川民話の会(佐藤一彦会長)の公演「んだば、語てみっがの。朝暘宿」が12日、鶴岡市の第一学区コミュニティ防災センターで行われ、民話の会の会員や朝暘三小民話語りクラブの児童たちが地元に伝わる民話などを発表した。
同会は結成27年目で、市内各地域を巡回して公演するなど昔話の良さを地域に伝える活動を続けている。2年前からは市芸術祭に参加し、現在の会員は60代から最高齢の88歳まで計31人。
公演には子供からお年寄りまで約100人が訪れた。会員9人が「大宝寺村の寅どんと桜土手の狐」「せやみこぎ一家」など地元の民話や昭和初期の懐かしい鶴岡の風習を方言で楽しく語ったほか、図書ボランティア・羽黒出羽路会の大型紙芝居「庄内おばこ」の発表もあった。
朝暘三小は5―6年生計5人が語りに挑戦。民話の会メンバーの指導で練習を重ねた成果を2班に分かれ、「だんごの話」「舌切りスズメ」の2題を発表。暗唱で方言を交えたかわいらしい語りに、来場者は目を細めて楽しそうに聞き入り、「とんぴんからりん、あどねけど」の締めの言葉に会場から大きな拍手が送られた。