2013年(平成25年) 10月20日(日)付紙面より
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酒田市の県立産業技術短期大学校庄内校制御技術科の工藤誠教授(ロボット工学)が18日、自作ロボットを持って同市の十坂小学校(安藤宏和校長)を訪問し、児童たちにモノづくりの楽しさなどを話した。
十坂小のクラブ活動「科学マジッククラブ」の一環。産技短大で主に制御、電子回路に関して指導する工藤教授は、今月11日に続いての訪問。この日は4―6年のクラブ員16人にパソコンを使ってロボットのプログラミングを指導した。
黒い線を認知して自走する自動車型ロボット「ライントレースカー」、自立する人型ロボット3体のうち人型ロボットに関して「自動車型に比べて非常に複雑。手足部を中心に計16のモーターで動かしている」「パソコンで行動をプログラミングすることで、より複雑な動きをする」などと説明した。
この後、11日に児童たちがプログラミングした自動車型ロボットの試走。コントローラーを操作して自動車が動きだすと、児童たちは歓声を上げていた。
6年の佐藤昇聖君(12)は「プログラミングなどは難しかったけど、動かすのが楽しかった。ロボットに興味が出てきた」と目を輝かせ、工藤教授は「モノづくりの分野の活性化のためにも、このような機会を通して多くの子供たちからメカトロニクス、ロボット、機械に興味を持ってもらえたら」と話していた。
2013年(平成25年) 10月20日(日)付紙面より
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鶴岡市関川地区の特産品・しな織をPRする「関川しな織まつり」が19、20の2日間の日程で、同地区の関川しな織センターなどで始まった。会場にはたくさんの人が訪れ、しな織体験や特産品の直売でにぎわっている。
しな織は日本最古の織物の一つで沖縄の芭蕉布、静岡の葛布と並ぶ日本の代表的な古代布。関川地区のしな織は同地区の女性たちの手で受け継がれてきた伝統工芸で、2005年には庄内で初めて国の「伝統的工芸品」に指定された。まつりはしな織の魅力を広く知ってもらうとともに、関川地区内外の人との交流、地区住民の連帯感の醸成などを狙いに実行委員会(五十嵐善幸会長)が主催する。毎年この時期開催し、今回で25回目。
初日の19日午前は開会式が行われ、五十嵐会長が「25回目の節目の年。新たな気持ちで取り組み、穏やかな絆、つながりを深めていきたい」とあいさつ。会場ではキノコや山菜、赤カブなど農産物の直売やとち餅、なめこそば、カジカ焼きなどの販売が行われ、人気を集めた。
しな織センターでは公募で今年の「しな織姫」に選ばれた林香名さん(22)=同市みどり町、学生=と高橋明子さん(20)=同市淀川町、学生=がかすりの着物姿でしな織を実演。また、コースター作り体験コーナーやしな織製品の販売、しな織糸作りやしな縄細工の実演なども行われた。
20日は午前9時から午後3時まで。