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2013年(平成25年) 10月4日(金)付紙面より

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伝統と歴史学ぶ 山添高校 地元・黒川能の鑑賞会

 鶴岡市の山添高校(御舩明彦校長、生徒92人)の能楽鑑賞が2日、同校体育館で行われ、全校生徒が同市黒川地区に伝わる黒川能(国指定重要無形民俗文化財)の能と狂言を鑑賞した。

 能楽鑑賞は09年度から全校生徒を対象に、黒川能の上座、下座を交互に招いている。5回目の今年は下座が招かれ、狂言「千鳥」、能「鶴亀」、狂言「蟹(かに)山伏」の3番を演じた。「鶴亀」では皇帝役のシテがきらびやかな装束と柔らかな身のこなしで舞うと、生徒たちは引き込まれるように見入った。「蟹山伏」では、威張っていた山伏と強力(ごうりき)がカニの精に耳や鼻を挟まれると、どっと笑いが起きた。

 また、下座の上野由部能太夫(座長)が「室町時代ごろに関西で生まれた能に、羽黒山の山伏が出てくるのは、当時、羽黒がそれだけ大きな力を持っていた証拠」「舞台はその場限りのもの。役者は本調子でなくても、それなりにこなさないといけない。みんなも失敗を恐れず挑戦して」など、能の歴史や背景を解説した。

 ともに1年生で能は初めてという佐藤優大君(15)は「歌舞伎などと違い、昔からの言葉や表現が面白い。地元の歴史に触れられて良かった」、齋藤海斗君(15)は「最初は何を言っているか分からなかったが、狂言は徐々に分かってきて、面白かった。能は普通と違う、ゆったりとした動きが面白かった」と感想を話した。

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2013年(平成25年) 10月4日(金)付紙面より

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“つや姫博士”になれたかな? 藤島小 出前授業で誕生の地再認識

 鶴岡市の藤島小学校(小杉隆校長、児童319人)で2日、外部講師による「つや姫出前授業」が行われた。3年生が講師の話や「つや姫」の試食を通して、つや姫の特徴や誕生の地が藤島であることなどを学んだ。

 藤島地域の住民たちでつくる「つや姫誕生のまち活性化の会」(田中壽一会長)が、つや姫のPRや食育などを狙いに2011年度から、同地域内の小学校で行っている。この日は同会会員の深澤昭吾さん、上林節子さん、藤島小栄養教諭の関根淳さんら5人が3年生2学級で授業を行った。

 このうち3年1組では、深澤さんが「つや姫博士になろう!」と題して「県で新しい米の品種を作っているのは藤島にある水田農業試験場だけ」であることや「一粒のもみから茶わん1杯分の米が育つ」などとつや姫が藤島で誕生したことや、つや姫が生まれるまでを紹介した。続いて上林さんと関根さんが○×クイズを通して、ご飯をよくかんで食べると「胃腸の調子が良くなる」「歯や歯茎が強くなる」「肥満を予防する」「脳の働きを活発にする」など「体にいいことがたくさんある」と説明した。

 その後、「つや姫」と「はえぬき」を食べ比べし、香りや色、触感、味など五感を使って味わった。児童たちはつや姫を食べ、「もちもちしてる」「白い」「味が濃い」などと特徴や違い、感じたことを発表。上鉢葉月さん(9)は「つや姫の勉強は楽しかった。体にいいから、これからご飯はよくかんで食べます」と授業の感想を話した。

深澤さんから「つや姫」について教わった
深澤さんから「つや姫」について教わった



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