2013年(平成25年) 11月29日(金)付紙面より
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酒田市教育委員会の出前講座が27日、同市の広野小学校(上松由美子校長)で開かれた。元前田製管社長で酒田法人会会長などを務める前田直己さん(68)=同市上本町=が、「ふるさとの自然」と題して講話。5年生20人に鳥海山の魅力をさまざまな角度から解説し、「きれいな自然を残すことが私たちの仕事」と呼び掛けた。
前田さんは、東西南北あらゆる方向から撮影した鳥海山の写真を見せ、全部が違う山のように見えることを教え、時間帯や季節によっても大きく変化することから「何事も決め付けた見方はしないように」と柔軟な思考をアドバイス。また、「種まきじいさん」や「心」のような形をした雪形「心字雪渓」を例に、教員らに「子供たちの想像力をつぶさないで」とお願いした。
さらに、鳥海山が国内外の作家や著名人らから高い評価を得てきたことや、噴火の歴史、「影鳥海」といった自然現象なども説明。子供たちは「すげー」「おーっ」と感嘆し、前田さんにさまざまな質問を投げ掛けながら、興味深く聞き入っていた。
前田さんの出前講座は昨年からスタートし、3校で行った。今年は来月にかけて4校で実施。市教委は「教育振興に多大な功績を上げた」としてこの日の講座終了後、感謝状を贈呈。石川翼久市教育長が子供たちの前で手渡した。
前田さんは「私を一番知っている方(石川教育長)から評価されたことがうれしい。最大の喜び」と笑顔で語った。
2013年(平成25年) 11月29日(金)付紙面より
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鶴岡市木野俣の福栄小学校(宮島昭子校長、児童41人)で28日、山や森の恵みに感謝する「花咲く里山収穫感謝祭」が行われ、5、6年生13人が地域住民と交流を深めた。
地域住民の指導を受けながら山や森の恵みに感謝するとともに郷土の素晴らしさを再確認してもらおうと、出羽商工会温海支所(五十嵐正直支所長)と木野俣自治会(佐藤幸寛会長)が豊かな森づくり事業の一環で企画した。
この日は主催団体や温海森林組合から6人が指導者として参加した。初めに6年生が卒業制作として温海地域のスギの間伐材で長いす2脚を作った。同組合の五十嵐雅樹さんが作り方を説明し、「木の表と裏を確認して」「曲がらないように」などとポイントを紹介。子どもたちは2組に分かれ、温海森林組合が作った土台に板をバランス良く並べてくぎで止めた。
その後、5年生の児童も加わり、マイタケの菌打ちに挑戦。自分たちで作ったナメコやマイタケが入ったキノコ汁と、学校田で収穫した餅米で作った餅をきな粉やあんこで味わい、地域住民と交流を深めた。6年生の大滝陽平君(12)は「いすを作るのは難しかったけどみんなでやったから楽しかった。匂いなど金属とは違う良さが木にはあると思う」と感想を話していた。