2013年(平成25年) 12月11日(水)付紙面より
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酒田市の希望ホール自主事業企画運営委員会(関矢順委員長)が主催した「わんぱく寄席」が8日、同市の希望ホールで開かれ、児童たちが高座で小噺(こばなし)を披露したほか、真打ちによる話芸で落語に対する知識を深めた。
広く子供たちから日本の伝統芸能の一つ、落語に触れてもらおうと、同委員会と市が企画。江戸落語の春風亭柳朝さん、上方落語の笑福亭鶴笑さん、漫才コンビの宮田陽昇が出演した。
最初に柳朝さんが「らくごってなんだろう」と題して落語について解説。「落語には東京の江戸落語と大阪を中心とした上方落語の2種がある」「江戸落語には身分制度がある。前座から始まり、二つ目、真打ちとなる。真打ちになると師匠と呼ばれ、弟子をとることができる」「最後に高座に上がる人を主任(とり)と呼ぶ」などと紹介した後、謎掛けを披露した。
その後、4人の児童が高座に上がって座布団に座り、「これは天国の話です。あのよ(世)―」「パン屋はどこですか。あの角をマーガリン(曲がり)」と柳朝さんから教えてもらった小噺をそれぞれ披露。落ちが決まると、会場からは笑いと大きな拍手が湧いた。
2013年(平成25年) 12月11日(水)付紙面より
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鶴岡市藤島地域で有機栽培された「つや姫」が9日、市内全域の小中学校の学校給食で提供された。
農薬や化学肥料を使わない環境に優しい農業を推進する市有機農業推進協議会(16団体・個人、志藤正一会長)が、地元で作られた安全・安心なおいしい米を味わってもらおうと2年前から実施している。
給食で通常使用される米よりも割高となる購入費の差額分を同推進協が負担する仕組み。これまで2回はコシヒカリだったが、今回初めて学校給食分の有機米のつや姫を確保。同推進協会員の加藤源治さんと菅原賢信さん(いずれも古郡)、廣井嘉治さん(鷺畑)、齋藤光弘さん(長沼)の藤島地域の農家4人が計1・2トンを納入した。
この日は市内全域の全51小中学校でつや姫を提供。このうち藤島地域などの11小学校には米提供農家や会員らがそれぞれ訪れ、交流給食会が開かれた。藤島小学校(小杉隆校長、児童316人)には、同推進協の相馬一廣副会長と米を提供した加藤さんの2人が訪れ、4年生の2クラスでそれぞれ一緒に給食を味わった。
この日の献立はつや姫ご飯に庄内麩(ふ)と野菜のみそ汁、由良産サワラのカレー揚げなど。加藤さんは雑草や虫を食べるカモを使って無農薬栽培に取り組んでいることなどを子どもたちに教えながら会食。阿部涼佳さん(10)と小野寺瑞樹君(10)は「いつもの米より光っている。かむと味が違う」と話していた。