2013年(平成25年) 12月18日(水)付紙面より
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酒田市教育委員会の小学生国内派遣事業・少年の翼の出発式が15日朝、同市の庄内空港で行われ、市内の小学5、6年生36人らが沖縄・今帰仁村に向けて旅立った。
同市と今帰仁村の交流は1978年、「リゾート大学沖縄・酒田村」事業で市民が同村に民泊したことをきっかけにスタートした。93年には児童が相互訪問し、歴史や文化の違いなどを学ぶ「少年の翼」事業も始まった。21回目となった今回は、西荒瀬小の工藤健一校長を団長に、引率の教諭を含めて計44人が19日まで4泊5日の日程で派遣される。
出発式で、市教委の村上幸太郎教育長は「良い土産話をたくさん持ち帰ってきてほしい」と激励。工藤校長が「少々のミスは気にせず、力を発揮しよう」、児童代表の菅原琴海さん(亀城小6年)が「積極的な人になって帰ってきます」とあいさつした後、見送りの父母らに向かい、横山大輝君(同5年)の音頭で団員たちが「行ってきます」と声をそろえた。
一行は羽田空港経由で15日午後に沖縄入り。現地児童との交流から始まり、ホームステイ、サトウキビの収穫作業体験、歴史・文化施設の見学などで見聞を広める。
2013年(平成25年) 12月18日(水)付紙面より
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「観音様のお年夜」の17日、鶴岡市本町二丁目の七日町観音堂境内で恒例の「だるま市」が開かれ、開運を求める人たちでにぎわった。
だるま市の起源は定かではないが、藩政時代に七日町の遊郭で遊女たちが「運命を変えたい、いつか遊郭を抜けたい」と観音様に願いをかけたことが始まりという説や、「お客がだるまのように足がなくなって何日も泊まってくれたら」と遊女がだるまを買い求めたとも伝えられている。現在は鶴岡の師走の風物詩として市民に親しまれており、夕方が近づくと大勢の買い物客で混雑する。
この日は時折冷たい雨が降るあいにくの天候となったが、午前中から参拝客が境内に次々と訪れた。境内の露店には子供の握りこぶし大から大人でも一抱えありそうな特大サイズまで、大小さまざまなだるまが並んだ。また、熊手や招き猫などの縁起物も人気を集めていた。
中サイズのだるまを購入した市内の60代男性は「今月末に片目を入れ、来年の年末に両目を入れる。3年飾ったら神社で焼いていただく。毎年家内安全や健康を願っている」と話していた。