2013年(平成25年) 12月26日(木)付紙面より
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鶴岡市下川の善寳寺(五十嵐卓三住職)で25日、1年間にたまったほこりを払い落す年末恒例の「すす払い」が行われた。僧侶たちが長さ5メートルほどの竹ぼうきを使い、梁(はり)の上などのほこりを落として初詣客を迎える準備に追われた。
同寺のすす払いは毎年この時期に行われている。この日、白いタオルで頭や顔を覆い作務衣に身を包んだ修行僧15人ほどが、午前8時すぎから一斉に本堂で作業開始。ほこりが掛からないよう、本尊前の経典や木魚などの仏具は新聞紙で覆い、竹の先に青い笹(ささ)を付けたほうきで天蓋や太い梁、照明などの上にたまったほこりを払い落した。畳の上に落ちたほこりはほうきで掃き集めた。
僧侶の一人は「今年も無事に過ごせたことを仏様に感謝し、1年の汚れを落としている。気持ちを新たにして新年を迎えたい」と話していた。同寺では29日に恒例の餅つき、大みそかの行事が終わるといよいよ年明けを迎える。3が日は多くの参拝客でにぎわい、1時間置きのご祈祷(きとう)が行われるという。