2013年(平成25年) 4月14日(日)付紙面より
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鶴岡市が市第二体育館跡地(文園町)に建設した消防署中央分署の開署式が12日、同分署で行われた。馬場町にあった分署が移転し、市消防署の市街地3署体制の中で中心部と南部の消防・救急活動の拠点となる。
中央分署は2011年4月、消防本部・本署庁舎の美咲町移転に伴い、旧本部・本署庁舎の建物をそのまま活用する形で新たな分署として開設された。市街地の消防機能はこれで、本署と中央分署、駅前分署(宝町)の3署体制となり、旧中央分署施設の老朽化と耐震化の問題、3署の配置バランスを考慮し移転新築した。
この日から運用を始めた新中央分署は敷地面積1175平方メートル、鉄筋コンクリート造り2階建て延べ床面積440平方メートルの建物で、備品を含む総事業費1億5449万円。災害時対応の自家発電機設備などを備えた。人員、配備車両の体制は旧中央分署と同じで署員18人、高規格救急車1台、消防車2台を配備した。
開署式には市や地元町内会、消防団、工事施工、消防署の関係者ら約60人が出席。榎本政規市長が「市街地中心部と南部地域の備えが強化できた。市民の安全・安心な暮らしを守ることを基本に、さらに市民の負託に応えていきたい」と式辞。秋庭一生消防長が施設の概要を説明し「市民の生命・財産を守るため、一層研さんに努めていく」とあいさつ。地域住民も見守る中、榎本市長ら7人によるテープカットと消防音楽隊員のトランペットファンファーレで新分署の開署を祝った。
2013年(平成25年) 4月14日(日)付紙面より
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鶴岡市三瀬地区で12日、気比神社(石塚志郎宮司)の例大祭が行われた。地元の若者たちがみこしを担ぎ、地区内を勇壮に練り歩くなどし、豊作を願った。
同神社には五穀の神の保食大神(うけもちのおおかみ)が祭られ、古くから厚い信仰を集めている。
例祭では神社本殿で神事を行った後、羽織はかまの氏子代表や白装束にえぼし姿の若衆たちがみこしを担ぎ、地区内を練り歩いた。このほか、元気いっぱいの子供みこしや樽(たる)みこしも地区内をにぎやかに進行した。
この日は時折、雨が降るあいにくの天候となったが、地区内の大通りに行列が姿を見せると大勢の見物客が沿道を埋めた。祭りのクライマックスでは、若衆12人が重さ約400キロのみこしを担いで50メートルほどの距離を何度も駆け抜けた。早駆けを繰り返して、男意気を見せる若衆たちに沿道からは「頑張れー」の声援や拍手が送られていた。