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2013年(平成25年) 6月18日(火)付紙面より

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力強い土俵入りも披露 新堀小 伝統の「相撲・なわとび大会」

 「よいしょっ」―。酒田市の新堀小学校(井上信也校長、児童111人)で15日、全校児童が参加しての「相撲・なわとび大会」が行われ、男子は相撲、女子は縄跳びで熱戦を繰り広げた。

 同校、同校PTA(渋谷一成会長)が主催し今年で68回目を迎えた伝統ある大会。5、6年男子児童は毎年、学校田で栽培・採取した稲わらを使用して土俵上の勝負俵や徳俵作りも体験。地域のおじいちゃんと共に土俵1周分のこもを作り、丸めた上で自ら土俵に埋め込む作業もしている。

 この日は、女子が縦割りで4班になってリレーや持久跳びなどの対抗戦形式、男子は低・中・高学年単位でそれぞれ競い合った。

 このうち男子児童56人が出場した相撲大会では午前中のトーナメント戦に続き、午後からは学区内を東西に分けての対抗戦。東の横綱・瑞鳳(ずいほう)こと佐藤瑞起君(6年)が雲竜型、西の横綱・激駿龍(げきしゅんりゅう)こと佐藤駿矢君(同)が不知火型の土俵入りを披露、渋谷会長のアナウンスに合わせて会場からは「よいしょっ」の掛け声が飛んだ。

 行司、呼び出しも児童自らが務め、ちびっこ力士たちは力の入った取組を次々と見せていた。

力強い土俵入りを披露する東の横綱・佐藤瑞起君
力強い土俵入りを披露する東の横綱・佐藤瑞起君


2013年(平成25年) 6月18日(火)付紙面より

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背筋を伸ばし座禅 公益大1年生 善寳寺で「庄内の文化体験」

 東北公益文科大(町田睿学長)の1年生が15、16日の1泊2日の日程で、鶴岡市の善寳寺(五十嵐卓三住職)で禅修行に挑戦した。同大が本年度から1年生の必修科目として取り入れた「庄内の文化体験」の一環で、学生たちが座禅や作務(清掃)などを通じて人間修養に努めた。

 庄内地域に息づく日本古来の精神文化に触れ、国際人としての品格と自負を養ってもらおうと、昨年度に希望者を募り、善寳寺での修行と羽黒山での山伏修行を試行。体験した学生から「学生生活を漫然と過ごしがちだった自分が、しっかりしろと励まされたような感じだった」などの感想が多く、学生たちの行動にも変化が見られたという。これを受け本年度は、鶴岡市の旧庄内藩校致道館での論語の素読体験を加えて正規の授業として位置付け、1年生の人間教育を進めることにした。

 善寳寺の禅修行体験には1年生の約半数の70人と、県内大学間連携による「社会人力養成講座」受講の山形大や東北芸術工科大の学生らも参加。初日の15日には礼拝や歩く時の手の形など基本的な作法を聞いた後、午前と午後、夜の3回の計約2時間にわたり座禅を組んだ。16日は午前4時半に起床して祈祷(きとう)、五十嵐住職の法話、本堂の廊下などを雑巾がけする作務などが行われ、質素で規律正しい生活に身を置いた。

 法話で五十嵐住職は曹洞宗の開祖・道元禅師の「他は是(こ)れ吾にあらず」「群を抜けて益なし」などの教えに触れ、「自分のために勉強することが、必ず他人のためになる。世の中の流れの中に自分というものがある。そして、人は大勢の人に支えられて人間として形成されていくもの。これらを忘れずに勉学、人間形成に励んでほしい」と説いた。

 修行体験したいずれも公益大1年の森谷駿さん(19)=山形市出身=は「座禅では自分の内面を見つめ直すことができた」、石川隼人さん(18)=遊佐町出身=は「自分を律しながら生活することの大切さを知った」と感想を話した。

 公益大の1年生169人は今月8日に、全員で論語の素読を体験。その後は今月下旬にかけ2班に分かれて善寳寺での禅修行、羽黒山での山伏修行を各1泊2日の日程で全員が体験する。

背筋を伸ばして座禅を組む公益大の学生たち=15日、鶴岡市の善寳寺
背筋を伸ばして座禅を組む公益大の学生たち=15日、鶴岡市の善寳寺



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