2013年(平成25年) 6月19日(水)付紙面より
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鶴岡市羽黒町上野新田の市立羽黒第四小学校(中野智嘉校長、児童25人)に17日、地元の農業者から2頭の羊が預けられた。夏休みまでの約1カ月間、児童たちは羊の世話をしながら命の大切さを学ぶ。
同校は十数年前から地域の協力を得て羊の飼育体験学習を行っている。2010年に国内で口蹄(こうてい)疫の流行があった時は中断したものの、現在は2年に1回のペースで、グラウンドの一角に設置した専用の飼育小屋で約1カ月間、児童たちが餌やりやふんの始末などを行う。小屋は1998年ごろに保護者たちが建てたもので、簡易の屋根や柵が付いている。
この日、飼育小屋の前に児童全員が集まり「羊を迎える会」が開かれた。羽黒四小に羊を貸与している丸山光平さん(66)=同市羽黒町荒川=が訪問し、メリノ種系(白)とサフォーク種系(黒)の2頭を同校へ引き渡した。いずれも今年3月に生まれたばかり。
児童たちは羊の名前を発表し、白を「ショーン」、黒を「ジョーン」と名付けた。また、1年生たちが歓迎の踊りを披露した。続いて丸山さんが「朝と夕の2回、ご飯をあげて。おなかがすいたり遊びたかったりすると皆さんに向かって『メー、メー』と鳴いて呼ぼうとする。暑さに弱いので風通しの良い所が好き。この小屋は環境がとても良い」と児童たちに説明した。
羊の世話は1、2年生を中心に行い、3、4年生がサポートする。1年の今井大稀君(7)は「触るとふわふわで綿あめみたい。かわいがって育てたい」、3年の渡部優凛さん(8)は「餌をたくさんあげて元気に育てたい」と話していた。
2013年(平成25年) 6月19日(水)付紙面より
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赤ちゃんと母親が学校を訪問し、生徒たちと触れ合う酒田市教育委員会主催の「赤ちゃん先生登校日」の取り組みが18日、同市の県立酒田光陵高校(中山英行校長)で行われた。
市教委は本年度、遊び場の提供や一時保育など育児に関する活動を展開している同市のNPO法人「にこっと」(片桐晃子代表)のコーディネートで、生徒たちから子育て中の母親の話を聞いてもらい、実際に赤ちゃんに触れることで、育児の楽しさや大変さを知る「赤ちゃん先生登校日―将来のパパ・ママへ」を初めて企画した。
この日は双子1組を含め4カ月―8カ月の赤ちゃん5人と母親が「登校」。普通科3年のうち、選択授業の一つ「発達と保育」を選択する生徒29人が参加した。
赤ちゃんを交代で抱っこしたり、触れるなどした生徒たちは「かわいい」を連発。質疑コーナーでは、生徒たちが「妊娠中に気を付けていたことは」「特にかわいいと思うしぐさは」などと質問、母親たちは「おなかを冷やさないように気を付けた」「笑ったところかな」などと応えた。
その後、生徒たちが感想を発表。中には「将来、頑張って育児をしようと思った」と育児に積極的な男性を指す「イクメン」宣言をする男子生徒もおり、他の生徒たちから盛んに拍手を受けていた。
市教委によると、この企画は今後、酒田一中、県立酒田西高でも実施される予定。