2013年(平成25年) 6月27日(木)付紙面より
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酒田市の産直施設「さかた中町(まんなか)マルシェ」が主催した料理教室が25日、同市の泉学区コミュニティ防災センターで開かれ、「Restaurant・Nico」(酒田市亀ケ崎三丁目)のオーナーシェフ、太田舟二さんの指導で、参加者が本格フランス料理の調理法を学んだ。
同施設は、農林水産物の産直とブランド化、グリーンツーリズムや観光の推進、異業種交流などの機能を併せ持つ情報発信拠点として、市中心商店街の空き店舗を活用し昨年6月にオープン。市内在住の若手女性農業者で組織する「すくすくあぐりネット」、中通り商店街振興組合、市などによる協議会が運営、同市の女性農業委員がバックアップしている。
今回の料理教室は、開店1周年記念イベントの一環で、同施設が市と共に企画。市内の女性12人が参加し、最初に太田シェフが▽焼きナスの冷製スープ▽鮮魚(マダイ)のソテー、夏野菜のラタトゥイユ添えバルサミコソース▽庄内野菜とフルーツのサラダ―の3品の調理法を実演した。
使用した食材はほぼ地元産で、同施設をはじめ市内の産直で取り扱っているもの。「冷製スープ」の調理では、太田シェフが「ナスの大きさで分量が変わってくる。味を確認しながら調理して」「冷たさが大切な料理。早めに調理して氷で冷やして」などと指導した。女性たちは3班に分かれてそれぞれ調理に挑み、昼食時には早速、自ら手掛けた本格フレンチを味わった。
市農政課によると、冷製スープは今後1カ月間、Nicoのメニューに加わるという。
2013年(平成25年) 6月27日(木)付紙面より
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鶴岡市立櫛引南小学校(中野洋校長、児童89人)の2年生が26日、近くの赤川にアユの稚魚約3000匹を放流した。児童たちが「大きくなってね」と元気に泳ぐ稚魚を見送った。
子供たちから地元の自然や川の魚に興味を持ってもらい、環境保護などについて考えてもらおうと、市内の小学校を対象に鶴岡市と赤川鮭漁業生産組合が毎年この時期に実施している。
この日午前、同校の2年生13人が近くの赤川河川敷に集合。アユの稚魚は昨秋、県栽培漁業センター(三瀬)でふ化し、同組合が中間育成したもの。体長は10センチほどまで育ち、水槽から跳びはねる様子に児童たちは興味津々。組合員から「アユは夏の魚というイメージ。秋にふ化して海に下り、翌年の春に川を上る。ひと夏を川で過ごし卵を産んだ後に一生を終える」といった説明を聞いた。
その後、児童たちは稚アユを入れたバケツを川辺まで運び、「元気で帰ってきてね」と声を掛けながらそっと放流。素早く泳いで石の間に隠れるアユに「あっという間にいなくなった」と目を奪われていた。平藤みゆうさん(7)は「アユは思っていたより大きかったけど、かわいかった。もっと大きくなった姿をいつか見たい」と話していた。