2013年(平成25年) 7月10日(水)付紙面より
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「酒田マリーンジュニア合唱団」の団員たちが6日、酒田市の特別養護老人ホーム・かたばみ荘(中村祥一施設長)を訪問、お年寄りに歌声をプレゼントした。
市中央公民館は、次代を担う児童・生徒から「歌の輪」「友達の輪」を広げてもらおうと、1951年に前身の「音楽子ども会」を結成。その後、現在の名称に改称した。本年度は児童・生徒27人が毎週土曜、同市で音楽スタジオを主宰する声楽家の関矢順さん、音楽教師の関矢基博さん、ピアノ講師の光國寺菊榮さんの指導で練習に励んでいる。
この日は団員と関矢順さん、関矢基博さん、光國寺さんが訪問。入所・通所のお年寄りを前に、団員を代表して庄司潤君(10)=琢成小5年=が「かたばみ荘での歌のプレゼントは今年で10回目。皆さんと会えるのを楽しみに練習を重ねてきた。どうぞ楽しんでください」とあいさつした。
イタリア語による「サンタルチア」で幕開けし、団員が「たなばたさま」「ゆりかごのうた」「かたたたき」「花は咲く」などで日頃の練習成果を披露したほか、基博さんが「荒城の月」を独唱。お年寄りたちは曲が終わるごとに大きな拍手を送っていた。
最後は会場を埋めたお年寄りも一緒になって「ふるさと」を合唱、互いに楽しいひとときを過ごした。
2013年(平成25年) 7月10日(水)付紙面より
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「飛鳥ブランド・プレゼンテーション」と審査会が8日、酒田市平田農村環境改善センターで開かれた。同市の飛鳥中学校(渡部利明校長)の2年生が、地元産の材料で作る菓子や総菜などを、それぞれ寸劇入りで提案。酒田ふれあい商工会(中瀬義秋会長)に加盟する地元企業の代表らが審査し、商品化する6点を選んだ。さらに数点、増える可能性があるという。
同校では、生徒に地元の産品や文化などに興味を持ってもらい、それらをもとにした商品を開発することで企画力を高める一方、そのプレゼンテーション(発表会)を通して表現力のアップも図ろうと2009年から、2年生を対象に「飛鳥ブランド」の製作活動をスタート。同商工会が全面的に協力しており、生徒が提案したものの中から、麩(ふ)の菓子「麩っくらラスク」などは地元企業が実際に商品化し販売している。
活動は5年目。同校は来春、松山中と統合し「東部中」となるため、今年で終わる。実行委員長の仲鉢大輝君は「最後の年。みんな気合が入っている。プレゼンが成功するよう頑張ろう」、中瀬会長は「ここで合格しないと製品化はならない。精いっぱい発表してほしい」とあいさつした。
続いて生徒61人が12グループに分かれ、いずれもアイデアにあふれた計22点を発表。米粉に小麦粉を混ぜて焼いた皮に生クリームと砕いただだちゃ豆を入れた和風シュークリーム「だだっしゅー」、しそ巻きのみそを寒天と粒を残した餅で包んだ総菜「幸せ巻き」、油で揚げた筒状の麩にだだちゃ豆クリームを詰めたスイーツ「だだっふ」などの特徴や製法、販売戦略などを、楽しい寸劇を交えて説明した。
渡部校長は「みんなが力を合わせたプレゼン。ひしひしと意気込みが伝わってきた。一つでも多く商品化され、閉校記念品がこの中から出ればいいなと思う」と講評した。
同商工会によると、この日のプレゼンで6点の商品化を決定。また同市飛鳥の商工会本所で24日、試作品の審査を行い、その結果によってはさらに数点、商品化が増えることもある。