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2013年(平成25年) 7月11日(木)付紙面より

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実った!!外内島きゅうり 斎小 学校の畑で在来作物収穫

 鶴岡市の斎小学校(蛸井由美子校長、児童99人)の3年生が9日、学校の畑で栽培している在来作物「外内島きゅうり」の収穫に汗を流した。

 同校では5年ほど前から毎年、3年生が地元の生産者から指導を受けながら、外内島きゅうりの種まきや収穫などを行っている。

 収穫には3年生17人と地元生産者が参加。また、在来作物を追ったドキュメンタリー映画「よみがえりのレシピ」で監督を務めた渡辺智史さん(32)ら2人が、収穫の様子を写真に収めようと訪れた。

 児童たちは「外内島きゅうりは普通のものに比べて柔らかい」と生産者から説明を受けた後、長さ10センチほどに成長したものを一本ずつ丁寧に収穫。「大きいのが採れたよ」などと声を上げていた。

 佐々木乃慧(のえ)さん(8)は「普通のきゅうりよりもちくちくしているかも。食べるのが楽しみ」と笑顔を見せた。

 生産者は「子どもと交流できることが楽しみになっている。気持ちも若返る」、渡辺さんは「在来作物の生産者と子どもたちの交流は珍しいと思う。触れ合いが続いていてうれしい」と話していた。

 今後、きゅうりの種採りが行われ、種は来年の3年生に渡されるという。

外内島きゅうりを収穫し、にっこりと笑う斎小の児童たち
外内島きゅうりを収穫し、にっこりと笑う斎小の児童たち


2013年(平成25年) 7月11日(木)付紙面より

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羽黒山五重塔 13日からライトアップ

 鶴岡市羽黒町手向の国宝「羽黒山五重塔」が13日から9月半ばまで、夜間にライトアップされる。JRの山形デスティネーションキャンペーン(DC)プレキャンペーンに合わせ、庄内観光コンベンション協会(会長・榎本政規鶴岡市長)などが実施するもので、ライトアップが一般公開されるのは初。9日には報道関係者らを対象にした内覧会が開かれ、暗闇に浮かび上がる威容が、関係者を圧倒した。

 羽黒山五重塔は平安時代の920年代、平将門が創建したと伝えられている。全国には国宝の五重塔が9カ所あるが、東日本では唯一、最古の塔でもある。同塔周辺を含む羽黒山杉並木は、ミシュラン・グリーンガイド・ジャポンで三つ星の評価を受けている。

 今回は東北復興の願いを込め、この地域から元気を発信しようと、地域の宝である五重塔に文字通りスポットライトを当てるもの。庄内観光コンベンション協会と出羽三山神社(緒方久信宮司)が庄内5市町と戸沢村、各観光協会、地元企業の協力・協賛で実施する。

 ライトアップは今月13日から9月16日までの66日間にわたり実施。荒天時を除く毎日、日没時から午後9時半まで、羽黒山随神門から五重塔までの参道約300メートル区間に、130ワットから1キロワットの電灯39基を点灯する。途中にある石段の下り坂「継子坂」、祓川に架かる「神橋」、樹齢1000年の国天然記念物「爺杉」なども照らす。

 参拝者は、随神門でスタッフから提灯(ちょうちん)を借りて五重塔に向かう。このとき中学生以下を除き、1人300円以上の「協力金」の提供をお願いする。協力者には「五重塔夜間参拝記念カード」が渡される。

 9日夜の内覧会では報道関係者らが山伏の案内で、随神門から幻想的に照らされた石段の参道を歩き、五重塔へ。暗闇の杉木立を背景に、1キロワットの水銀灯2基で照らされた五重塔は、屋根の下の垂木が白刃のようにくっきりと浮かび上がり、「迫力ある」「昼間とは表情が全く違う」など、荘厳な姿に賛嘆の声が上がった。

 協会事務局では「大勢の人が夜間参拝に訪れ、生の迫力を感じてほしい」としている。

 事務局では、現場で参拝者を誘導するボランティアスタッフと、参拝者が持つ提灯を寄進する企業・団体を募集している。提灯は2個一組で4万円で、企業・団体名を入れる。問い合わせは事務局(県庄内総合支庁観光振興室内)=電0235(68)2511=へ。

9日の内覧会でライトアップされた羽黒山五重塔
9日の内覧会でライトアップされた羽黒山五重塔



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