2013年(平成25年) 7月14日(日)付紙面より
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鶴岡市大宝寺町の大宝幼稚園(三浦洋介園長、園児80人)で11日、地元のパン職人をゲストに招いてのパン作り体験教室が開かれた。年長組の園児たちが生地をちぎったり丸めたりし、思い思いの形にして「世界でたった一つだけのパン」を作った。
同園は毎月1回、パン給食があり、同市みどり町のナカムラヤ(中村勲社長)が季節に合わせた動物などを模したパンを提供している。先月、保護者会が同社のパン工場を見学した際、保護者の間から「子供たちにパン作りを体験させたい」との声が上がり、今回初めて同園で教室を開くことになった。
この日、中村社長が来園し、年長組の園児22人の前で試作。チョコレートなどを使って手際よくアニメキャラクターなどをデザインしたパンを作ると、園児たちから「すごく速い!」と歓声が起きていた。
続いて園児たちがそれぞれパン作りに挑戦。両手に載るぐらいの生地をちぎり、アニメキャラクターや動物、サクランボなどの形をしたパンを作った。中には器用にチョコペンを使ってキャラクターの顔の細部まで描く園児もいた。
知久七海ちゃん(5)は「上手に作れてとても面白かった。焼いてもらうのがとても楽しみ」と笑顔で話していた。園児たちが作ったパンは中村社長がいったん持ち帰り、工場で発酵させた後に焼き上げ再び同園へ届けた。
2013年(平成25年) 7月14日(日)付紙面より
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高校生と赤ちゃんが触れ合う「こんにちは!赤ちゃん」が12日、鶴岡中央高校(井上利也校長、生徒269人)で行われ、生徒たちが命の重みや素晴らしさを感じた。
子育ての大切さを学び、子どもを思う親の気持ちに触れることで自分の存在を肯定的に考える機会にするとともに、保護者には高校生の新鮮な反応に接することでわが子への思いを再確認する機会にしてもらおうと鶴岡市中央児童館(長谷川真弓館長)が企画。中高生と赤ちゃんの触れ合い事業は5年ほど前から同館で毎年行われていたが、今回初めて中央高で実施した。
総合学科3年の家政科学系列保育系の生徒13人、生後2?11カ月の乳児9人とその母親が参加。初めに生徒たちが鶴岡市健康課の保健師3人による講義を受講。胎児の成長過程を学ぶビデオ観賞や、人形を使った抱っこの練習、重さ7キロのベストを着けての妊婦体験を行った。
その後、赤ちゃんと対面。初めは「かわいい」「柔らかい」と笑顔を見せていた生徒も、赤ちゃんが泣きだすと悪戦苦闘。「泣いているのは座ってではなく立って抱っこしてほしいから」と母親からアドバイスをもらい対応した。参加した奥山紘加さん(18)は「1歳未満の乳児と触れ合うのは初めて。今日の経験を将来の子育てに役立てたい」、齋藤寧々さん(17)は「同じぐらいの乳児でも人見知りをしたり、しなかったりと個人差があることが分かった」とそれぞれ感想を述べた。長谷川館長は「学校での開催は初めてだったが今後も機会があれば続けていきたい」と話した。