2013年(平成25年) 7月19日(金)付紙面より
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庄内地方は18日、低気圧の影響で未明から雷を伴った大雨となり、山形地方気象台によると、鶴岡市では同日午前7時5分までの1時間雨量が64・5ミリを記録し、1976年の観測史上最大の記録的な豪雨となった。この影響で、同市内の各地で道路の冠水や小規模な土砂崩れ、民家の床上・床下浸水が相次ぎ、交通機関が乱れた。同市の朝暘五小と朝暘六小は臨時休校の措置を取った。
同気象台によると、17日正午からから18日午前11時までの総雨量は鶴岡市荒沢で148ミリ、鶴岡で135・5ミリ、酒田市草津で106ミリを記録。庄内地方などに大雨、洪水警報を出し、土砂災害や河川の増水、氾濫などに警戒を呼び掛けている。19日正午までに予想される24時間雨量は多い所で100ミリと見込まれている。
この大雨で、鶴岡市田麦俣の国道112号でのり面が崩落し、同日午前9時から同市上名川―西川町月山沢の約27キロ区間が全面通行止めとなった。国土交通省酒田河川国道事務所によると、道路脇の山の斜面が高さ約15メートル、幅約14メートルにわたって崩落し、土砂が道路を埋めた。復旧の見通しが立たず、庄内と内陸との通行は国道47号の迂回(うかい)となる。横断道酒田線は同日午前8時ごろから、寒河江―庄内あさひ間が通行止め。
県によると、18日午前11時現在、鶴岡市の黒瀬川と藤島川、同市と三川町の京田川で、それぞれ氾濫危険水位を超え、水防団などが出動し警戒に当たっている。
JRは18日午前11時現在、羽越本線の特急いなほが鶴岡―酒田駅で上下2本が区間運休し、陸羽西線で普通列車9本が全区間運休した。