2013年(平成25年) 7月20日(土)付紙面より
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鶴岡第四中学校(阿部正道校長、生徒397人)の生徒たちが18日、発展途上国の子どもたちにワクチンを届けようと集めたペットボトルキャップ約8万個をキャップ回収活動に賛同する東日本高速道路東北支社鶴岡管理事務所(東瀬克己所長)の代表社員に手渡した。
キャップ回収運動はボランティアを通して生徒たちの思いやりの精神を育もうと6年前から生徒会を中心に行っている。今回は昨年から約1年かけて生徒たちをはじめ近所の住民たちの協力で回収。約8万個のキャップが集まった。
この日は、いずれも3年の秋葉広樹生徒会長と冨樫武仁副生徒会長、釼持柚生学年生徒委員長の3人が代表して「よろしくお願いします」と手渡した。キャップ約800個で1人分のワクチンになる。今回集めたキャップは約100人分に相当。この後NPO法人を通して発展途上国へ送られる。
秋葉生徒会長は「キャップ回収のボランティアを通してみんなが成長できていると思う。今後もこの活動を続けていきたい」と決意を新たにした。
2013年(平成25年) 7月20日(土)付紙面より
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水難事故の防止を目的に、酒田海上保安部(鈴木浩久部長)は19日、酒田市の浜中小学校(小野諭校長)で、服を着たまま泳いだり、浮く「着衣泳」の実習を開催、2、6年児童計37人が海保職員の指導で有事の際の対応を学んだ。
水に関わる事故が多く発生する夏休みを前に、不意に海・川などに落ちたとしても自分自身の命を守る技術・知識を習得してもらおうと、酒田海保が初めて企画した。酒田海保によると、海中転落時の7―8割は服を着たままで、水を吸い込んだ服により身動きが取れなくなるという。
実習は同校プールで行われ、酒田海保の飯澤英機救難係長が講話。▽落ちたのを目撃したら大人に助けを求める▽落ちた人は慌てない―と呼び掛け、「転落した場合、以前は靴を脱ぐよう指導したが、今の靴のほとんどは浮く。履いたままで」と述べた。
引き続き元巡視船潜水士、元海上保安庁特殊救難隊員の2人が実技指導。児童たちは服を着たままプールに入り、空のペットボトルを持ち浮く技術を学んだ。6年の佐藤蓮君(12)は「服を着たままだと動けなかった。空のペットボトルで浮くことができた。万一の時も大丈夫」と話していた。