2013年(平成25年) 7月25日(木)付紙面より
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庄内地方の多くの小学校で24日、終業式が行われ、児童たちが1学期を振り返ったり、楽しい夏休みに心を躍らせたりした。
このうち、鶴岡市立朝暘第二小学校(瀬尾儀雄校長、児童445人)では体育館で式があり、児童代表の加藤諒君(3年)と菅原慎也君(5年)が1学期中に熱心に取り組んだことなどを振り返った上で、「文化祭も仲間と力を合わせて頑張る」(加藤君)、「凡事徹底の気持ちで充実した生活を送りたい」(菅原君)と2学期の目標を発表。続いて瀬尾校長は、「事故に遭わないよう気を付けて、2学期も元気に登校してください」と呼び掛けた。
教室に戻った児童たちは、先生から夏休みの注意点や宿題などについて説明を受けた。1年1組では「夏休みの約束を守れる人は?」の問い掛けに、児童たちは「はーい!」と元気な声で返事した。庄内教育事務所によると、この日は庄内地方の小学校37校(2学期制を除く)で終業式が行われた。29日までに全ての小中学校で式が行われる。
2013年(平成25年) 7月25日(木)付紙面より
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鶴岡市の慶應義塾大先端生命科学研究所(冨田勝所長)で23―26の3泊4日の日程で「サマーバイオカレッジ」が開かれており、慶應義塾系列の4高校の生徒18人が実験などを通じ、最先端のゲノム生物学やバイオインフォマティクス(生物情報学)などを学んでいる。
夏休みを利用し、生徒の科学への興味・探究心を引き出そうと、同研究所が開設された2001年から2泊3日で実施。2011年からは3泊4日に増やし、羽黒山や加茂水族館、農家レストランなど鶴岡の歴史・文化体験も加えている。
13回目の今回は、慶應義塾の慶應義塾高(神奈川県横浜市)、志木高(埼玉県志木市)、女子高(東京都港区)、湘南藤沢高等部(神奈川県藤沢市)の4校の男女各9人が参加。緑色蛍光タンパク質(GFP)の遺伝子を増幅して大腸菌に組み込んだり、世界最先端のメタボローム解析装置を使って細胞の代謝を解析したりする。
初日は鶴岡市大宝寺のバイオラボ棟で開講式。冨田所長が「実験と鶴岡を思いっ切り楽しんでほしい。日本を背負っていくのは君たち。日本の将来を語り合おう」とあいさつした。自己紹介などに続き、職員や学生の指導でマイクロピペットの使い方などを学んだ。
湘南藤沢高等部3年の飯井虹之介さん(18)は「幼い頃から虫が好きだった。以前、(鶴岡市のスパイバー社による)クモ糸の大量生産の記事を読み、自分もこういう研究をしたいと思っていた。2年前から来たいと思っていて、やっと来られた」、慶應女子高1年の宮本恵里花さん(15)も「先日、クモ糸の合成の研究をテレビで見て、興味が湧いた。世界中の人を引っ張っていくようなビッグな研究者になりたい」と話した。
事務局によると、慶應発バイオベンチャー・スパイバー社の取り組みがテレビで大きく取り上げられるなどした影響か、今年は希望生徒が多く、16人の定員枠を拡大して受け入れた。