2013年(平成25年) 7月26日(金)付紙面より
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戦国武将・加藤清正公の嫡男・忠廣公と、妻(忠廣公の母)正応院の墓がある鶴岡市三光町の本住寺(佐藤義彰住職)で24日、清正公祭が行われ、供養で加藤親子の霊を慰めた。
忠廣公は1632(寛永9)年、熊本の領地を幕府に没収され、庄内藩預かりの身となり、正応院とともに丸岡(現鶴岡市)に幽閉、53年に52歳で没した。加藤家は熱心な日蓮宗徒であったため、本住寺に移された。母子の墓は1986年、市史跡に指定されている。
清正公祭は、清正公の命日である旧暦6月24日にちなみ、盂蘭盆会施餓鬼供養とともに毎年、7月23日の前夜祭「お逮夜供養」とともに実施している。
24日に本堂で行われた本祭では、佐藤住職ら宗門僧侶が清正公像や忠廣公、正応院の位牌(いはい)に読経、檀信徒が焼香し、加藤親子の霊を慰めた。その後、佐藤住職は境内にある忠廣公と正応院の墓所で読経を行った。
本堂内では清正、忠廣両公の遺品展として、毎年この日だけ公開するという刀剣や甲冑(かっちゅう)、掛け軸など約30点を展示。清正公が朝鮮出征の時、北の政所から賜り陣中で兜(かぶと)の中に納めていたと伝わる「清正公兜守」をはじめ、清正公直筆とされる法華経8巻などに、参列者らが興味深そうに見入り、焼香しては手を合わせていた。
2013年(平成25年) 7月26日(金)付紙面より
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県工業戦略技術振興課が主催した夏休み親子科学教室の一環として、酒田市の県立産業技術短期大学校庄内校(横山正明校長)で25日、黒い線を認知して自走する自動車型ロボット「ライントレースカー」の制作教室が開かれた。
同課では毎年、子供たちから「科学する心」を醸成してもらおうと、県の各研究・高等教育機関を会場に、それぞれの専門分野を生かした科学の体験教室を開催している。
ロボット工作教室は、親子8組の募集に対して48組の応募があり今年、同課が用意した全18プログラムのうち一番の倍率となったことから、急きょ2組増やし対応。この日は県内一円から10組22人が参加した。
同校制御機械科の工藤誠教授が指導に当たったほか、同科の2年生3人がサポート。参加した子供たちはお父さん、お母さんと協力し、ギアボックスを本体に取り付けたり、プログラミングが施されたCPUボードと、モーター、センサー、電池ボックスをコードでつなぐなど、約3時間かけ、ロボットを完成させた。
親子科学教室ではこのほか、工業技術センター庄内試験場(三川町)で木材加工を体験する教室、水産試験場(鶴岡市)で魚介類について学ぶ教室などが繰り広げられる。