2013年(平成25年) 7月27日(土)付紙面より
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子どもたちへ絵本の読み聞かせなどを行う鶴岡市のボランティアサークル・おはなしポケット(菅原純子会長)の「夏のおはなし会」が26日、同市の市立図書館で開かれた。
子どもたちから本を好きになってもらいたいとの思いで、25年ほど前から毎年開かれている恒例の行事。会場には50人ほどの親子連れや小学生が訪れた。
サークルの会員たちは人形やパネルなどを使いながら、登場人物が木や石になるという「ぼくのおまじない」、女の子が母親やオオカミとなぞなぞを掛け合う「なぞなぞのすきな女の子」といった物語を聞かせたほか、お化けが登場する数え唄、手遊びを披露。子どもたちは「オオカミが出てきた」と声を上げたり、会員と一緒に手を動かしたりして楽しんでいた。
おはなし会は27日も予定されており、午前10時半から「タンタンのハンカチ」「てじなでだましっこ」などを披露するという。
2013年(平成25年) 7月27日(土)付紙面より
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庄内町の家根合地区で25日、田んぼに放されたメダカを越冬用の保全池へ戻す捕獲活動が行われた。地元農業者と近くの学童保育「ふれあいホーム家根合」に通う児童たちが一緒に、用水路のメダカを網で捕まえた。
同地区で1999年にほ場整備が始まった際、余目一小5年生が用水路にすむメダカ(絶滅危惧種)の救出活動を行い、地元住民や町、県を巻き込んだ保全活動のきっかけとなった。
その後、地区内に保全池が造られ、2003年に地元農業者たちがNPO法人「家根合生態系保全センター」(佐藤昭一理事長)を設立し、池の管理者となった。07年以降は同NPOが池で増えたメダカを稲の育成期間中に田んぼへ戻し、「メダカがすめる田んぼで安全安心なコメづくり」の取り組みを開始。「家根合のメダカ米」として町内外にPRしている。
捕獲活動には、ふれあいホーム家根合に通う余目一小の1―5年生20人余りが参加。引率の教員やNPOメンバー、県庄内総合支庁の職員など合わせて約20人の大人が事故のないよう子供たちの活動を手伝った。
約2・3アールの田んぼを水抜きし、メダカが用水路に逃げ込んだことをNPOメンバーが確認。児童たちが網で水路をさらうとメダカの他にドジョウやカエルなどが姿を現し、「いっぱい(網に)入った!」と大騒ぎしながらバケツなどに移していた。
佐藤理事長は「今年6月、田んぼに放した約200匹は数回に分けて産卵し、おそらく数百倍に増えている。十分な数が保全池に戻ることになる」と児童たちに解説。参加した1年生の石井愛美ちゃん(6)は「たくさん捕まえた。家で飼ってみたい」と話していた。同NPOは希望する児童にメダカを分けるという。