2013年(平成25年) 8月21日(水)付紙面より
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長崎県島原市で今月2―4日に開かれた「第37回全国高等学校総合文化祭・自然科学部門」のポスター発表部門で、鶴岡南高科学部が奨励賞を受賞した。昨年の文化庁長官賞(優秀賞)に続き2年連続の上位入賞で、部員たちは「研究内容が認められてうれしい」と笑顔を見せている。
総文祭への出場は3年連続4回目。ポスターを製作したのは部長の奥山慧君(3年)、田中良樹君(同)、安達景都さん(同)、五十嵐律矩君(2年)、三浦昌平君(同)の5人。同部は、新たなエネルギー資源を探ろうと3年前から、山形大農学部の加来伸夫准教授の指導・協力で、水田にすむ発電微生物について研究している。
同部が出場したポスター発表には、全国各地の高校から36グループが参加。発表をまとめた論文やポスター、プレゼンテーションの内容などで審査された。
同部は今回、鶴岡市内の水田の土壌から発電微生物を単離・培養し、その微生物を使って発電させるという研究について発表。審査員や一般来場者に分かりやすく説明した。
同校は文部科学省のスーパーサイエンスハイスクールに指定されていることから、同部の研究の幅もより広がったという。今回の受賞を受け、生徒たちは「研究がうまく進まないこともあったが諦めないことの大切さを学んだ」「仲間と協力して研究できたことが受賞につながったと思う」と話していた。
2013年(平成25年) 8月21日(水)付紙面より
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今月22日に広島市の旧広島市民球場跡地で開かれる全国消防協会主催「第42回全国消防救助技術大会」の引揚救助部門に、酒田地区広域行政組合消防署救助チームが出場する。チームリーダーの佐藤義明消防士長は「全国大会では、実際の災害現場での救助活動につながるような技術を披露したい」と語った。
全国の消防救助隊員が一堂に集まり、競い、学ぶことで他の模範となる隊員を育成しようと、同協会が1972年から毎年この時期に開いている大会。要救助者1人を含む5人一組で行われる引揚救助部門は、地下やマンホールでの災害発生時の救助を想定。2人が空気呼吸器を装着して7メートル降下、約15メートル先にいる要救助者を4人で協力して救出した後、下に降りた2人がロープ登はんで脱出するまでのタイムを競う。
全国大会に出場する佐藤消防士長以外のメンバーは、日下部宏弥消防副士長、齋藤勝弘消防副士長、佐藤智一消防士、伊藤貴洋消防士、阿曽優作消防士。7月25日に宮城県消防学校で開催された東北大会で3位に入り、全国大会への出場権を得た。酒田消防によると、同部門に酒田から出場するのは三十数年ぶりという。
メンバーは非番などを利用し、酒田消防西分署で練習。東北大会終了後からは特に「メンバー全員が指揮者という意識で、全体を見通せるような力と判断力を養ってきた」(佐藤消防士長)という。佐藤消防士長は「広島市中心部が会場なので、市民が大勢見学に来るはず。声を出し、見本となるような動作を披露したい」と抱負を語った。
メンバーは21日に酒田を出発する予定。