2013年(平成25年) 9月20日(金)付紙面より
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「水」をテーマにしたエリアマップ製作に向け、岩手県立大学盛岡短期大学部の学生有志が20日まで3泊4日の日程で遊佐町を訪問。3日目の19日は学生自らが考案したルートを実際にたどるフィールドワークを行い、湧水ポイントなどを写真に収める作業をした。
遊佐を訪れたのは、盛岡短期大学部国際文化学科の三須田善暢准教授(農村社会学)と、同学科で学ぶ学生有志7人の計8人。三須田准教授はこれまでも調査・研究のために藤井集落を訪問しており今回、地域資源を生かした活性化方策を検討することで、学生たちから問題発見・解決力を身に付けてもらおうと、遊佐町地域おこし協力隊の協力でフィールドワークを企画した。
一行は17日午後に遊佐入り。本格的な調査は翌18日からで同日は2班に分かれ、同町菅里の道の駅「ふらっと」を起点に山側、海側それぞれの湧水ポイント、滝、川を見学、釜磯や丸池・牛渡川、胴腹滝、一ノ滝・二ノ滝などを回るルートを考案した。
19日は、同協力隊の岡部裕三さんと鍋内愛美さんの案内で、学生たちは自ら考えたコースを実際に車で回った。このうち水面がエメラルドグリーンに輝く丸池、透き通った水が流れる牛渡川では「本当にきれい」と感嘆の声を上げていた。
学生リーダーを務める畠山遥さん(国際文化学科2年)は「遊佐では湧水が生活に密着している。水が魅力的で、観光資源に成り得ると思う。より多くの人に魅力を伝える手助けができたら」と話していた。三須田准教授によると、フィールドワークを基にエリアマップを製作した上で、今年11月に同町と学内で報告会を開催する予定という。
2013年(平成25年) 9月20日(金)付紙面より
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鶴岡市藤島地域のオリジナル純米大吟醸酒「藤島」の酒米の収穫作業が17日、同市谷地興屋のほ場で行われた。地域住民らが作業を手伝い、今年5月に植えた酒造好適米「出羽燦々」を収穫した。
オリジナルの酒造りは同地域で「出羽燦々」が育種されたことを踏まえて、地域をPRしようと2003年からスタートした。同地域の酒販店でつくる「ふじしまの酒おもしろ倶楽部」(五十嵐悦生会長、加盟13店)と藤島の酒応援団「しゃん」(半澤正昭会長)のメンバーが田植えと稲刈りを手伝い、醸造は同市羽黒町の「亀の井酒造」に依頼している。今年で11回目。
この日は両会のメンバー計15人が谷地興屋の草島孝男さん(67)のほ場で作業した。約60アールのほ場を草島さんがコンバインで刈り取り、メンバーたちは刈り残しを手刈りしたり、16日の台風の影響で倒れた稲を起こしたりと収穫作業に汗を流した。草島さんは「7月の長雨の影響を心配したがあまりなく、品質は心配ないようだ」と話した。
五十嵐会長は「昨年10周年記念で企画した生原酒が予想以上に好評だったので、今年も2種を造る予定」と話している。
今シーズンの醸造分は来年4月に発売予定。