2013年(平成25年) 9月21日(土)付紙面より
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「子どもと高齢者の交通事故防止」を運動基本に掲げた秋の交通安全県民運動が21日、県下一斉に始まる。30日まで、庄内地方でも3警察署と交通安全団体などが啓発活動を展開する。スタートを前に20日午前、鶴岡、庄内両地区で出発式が行われた。
運動の重点は▽夕暮れ時と夜間の歩行中・自転車乗用中の交通事故防止▽全ての座席のシートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底▽飲酒運転の根絶▽道路横断時・交差点における交通事故防止―の4点。
鶴岡地区の出発式は午前10時から鶴岡市の藤島体育館で行われ、関係者約200人が参加した。中野新鶴岡地区交通安全協会長は「死亡事故ゼロを目指して共に頑張っていこう」、相馬諭鶴岡警察署長は「事故の増加が懸念される時期。より一層の注意を」とそれぞれあいさつ。来賓祝辞に続き、藤島こりす保育園の園児約35人が音楽に合わせてかわいらしい踊りを披露。その後、パトカーや広報車が体育館を出発し、県民運動の開始を告知した。
庄内地区の出発式は午前9時から庄内町役場西庁舎駐車場で行われ、関係者約120人が参加。奥山賢一副町長は「交通事故で悲しむ町民を出さないよう啓発活動をお願いしたい」とあいさつ、遠藤俊悦庄内署長、齋藤君夫庄内地区交通安全協会長らが祝辞を述べた。
同地区安全運転管理者連絡協議会の渡部晃副会長ら町民4人が「他の模範となる運転をする」などと交通安全宣言を読み上げ。終了後、白バイを先頭にパトカーや青パトなど計25台がパレードした。
2013年(平成25年) 9月21日(土)付紙面より
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月見と雅楽を楽しむ「観月祭」が19日、鶴岡市の荘内神社(石原純一宮司)で行われた。たくさんの人が同神社を訪れ、幻想的な雰囲気の中で満月を見上げた。
観月祭は中秋の名月をめでながら管弦の音色や舞を楽しんでもらおうと、県内の神主や雅楽会でつくる山形県祭祀楽研修会(武田忠徳会長)が主催し、毎年この時期に県内の神社で行われている。荘内神社で行われるのは今回が初めて。
初めに石原宮司が「日本人は自然に対して感謝や畏敬の念を抱いてきた民族。今日は秋の移ろいを感じて楽しんでください」とあいさつ。同研修会のメンバー24人が管弦「太食調・合歓塩」を演奏すると、会場は幻想的な雰囲気に包まれた。その後参加者がみんなで「証城寺の狸(たぬき)囃子(ばやし)」と「十五夜お月さん」を歌った。続いて女性による舞の神楽「豊栄舞」と「浦安の舞」、男性の舞の舞楽「陵王」の演舞、最後に管弦「太食調・長慶子」の演奏が行われ、演奏や演舞が終わるたび会場からは大きな拍手が送られた。
この日は、庄内一円をはじめ米沢市や県外から約200人が訪れた。鶴岡市の山口正輝さん(56)は「初めて雅楽を見た。とても感動した。和楽器の素晴らしさを感じ、こんなに良いものがあるとは」と感想を話していた。