2013年(平成25年) 9月26日(木)付紙面より
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酒田地区キッズサッカーフェスティバルが23日、酒田市の飯森山多目的グラウンドで開かれ、参加した園児・児童たちが芝生の上でボールを追い掛けた。
サッカー競技の普及を図るとともに、より多くの園児・児童たちからボールを蹴る楽しみを味わってもらおうと、酒田地区サッカー協会キッズ委員会が主催して毎年、開催している。
各チームが2、3試合をそれぞれ行う交流会形式で、試合時間は6分ハーフ。U―6(6歳以下)、U―8(8歳以下)の2クラスに幼稚園・保育園、地域スポーツクラブ単位などのチームが参加した。
すっきりと晴れ渡り、気温が上昇する中、巧みなドリブルで相手を抜いたり、豪快なシュートをゴールにたたき込むなど参加選手たちは練習成果を思う存分に発揮。会場には大勢の父母らが詰め掛け、わが子のプレーをビデオや写真に収めながら大きな声援を送っていた。
2013年(平成25年) 9月26日(木)付紙面より
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磯焼けを防ぎ豊かな藻場を再生しようと24日、鶴岡市小波渡の磯場で、食害生物の駆除作業が行われ、加茂水産高校(長谷川賢校長、生徒172人)の生徒たちが授業の一環でウエットスーツで潜り、ウニや小型巻き貝を採捕した。
小波渡地区では磯見漁を行う浅海漁業者15人が2009年度に小波渡地域藻場保全活動組織を結成。同年度から水産庁の助成で県、県漁協と連携し、アワビの増養殖場となっている集落北側の地先海面(約110メートル×約70メートル)を対象に、藻場再生に取り組んでいる。
これまで海藻アカモク(ギバサ)の母草の定植、アワビの餌の海藻を食べ尽くすムラサキウニや小型巻き貝(オオコシダカガンガラなど)の食害生物の駆除などを実施。加茂水産高では、藻場の環境などに関する学習と漁業者との交流を狙いに、11年度からこの活動に参加している。
今回は同校海洋資源科アクアライフ系の2年生17人と教諭3人、磯見船の漁業者、県職員ら計約30人が参加。生徒たちはシュノーケルを着けて潜り、1時間ほどで網袋をウニで満杯にする生徒もいた。
斎藤樹稀也君(17)は「ウニは岩の穴にたくさんいる。藻場の再生のために貢献し、漁師さんにも喜んでもらえたらうれしい」と話した。
藻場保全活動組織の佐藤善四郎代表(70)によると、現場には08年まで25年ほど、年間1万4000個前後のアワビの稚貝を放流。多いときは1シーズンに300キロの水揚げがあったが、保全活動に乗り出す直前は30キロに減少。アワビ増養殖場として手を付けなかったこともあり、磯焼けが進み、岩場は真っ白になっていたという。
佐藤さんは「年々ウニは減って、海藻は増え、手応えを感じている」とし、生徒たちの協力については「浅海漁業者は高齢化が進み潜れない。若い力で助けてもらい、大変ありがたい」と感謝していた。
ちなみにムラサキウニは岩手県三陸地方などで漁獲対象となっているものと同種で、食べればおいしいが、庄内では身が小ぶりで採算との兼ね合いもあり、漁獲対象にはなっていない。