2014年(平成26年) 1月30日(木)付紙面より
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鶴岡市の天神祭について学ぶ出前講座が29日、鶴岡市立朝暘第五小学校(竹内裕一郎校長、児童404人)で行われた。同校の3年生64人が伝統ある地元の祭りについて理解を深めた。
出前講座は、庄内三大祭りの一つで鶴岡天満宮の例大祭・天神祭について子どもたちから学んでもらうとともに、積極的に祭りへ参加してもらおうと天神祭実行委員会企画委員会広告宣伝部会(山之内潔部会長)が毎年5月、旧鶴岡市内のナンバースクールを巡回して開いている。朝暘第五小では3年生の3学期から天神祭について勉強を始めているため、学ぶきっかけにしてもらおうと1月にも出前講座を行うことを決めた。
この日は実行委員会メンバー4人が同校を訪問した。初めに○×クイズを通して天神祭がどんな祭りなのかを紹介し、長じゅばんと編み笠(がさ)、手拭いを身に着けて「化けもの」の姿になった実行委員が「老若男女が分からないようにするための衣装」であることを説明。その後、紙芝居で天神祭の由来を話し、子どもたちの「なぜ天神祭は5月25日なの」「祭りはいつ始まったの」などの質問に答えた。
講座に参加した鈴木彩佳さん(9)は「菅原道真が祭られる理由を初めて知った。○×クイズも楽しかったし天神祭も楽しみ」と笑顔で話していた。
2014年(平成26年) 1月30日(木)付紙面より
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酒田市の十坂小学校(安藤宏和校長)の6年生49人が29日、同市議会本会議場で模擬議会「とさか市議会」を開いた。「とさか市長」が提案した「とさか市クロマツ保全条例」を「とさか市議」が審議。質疑や討論を行った上で採決するなど、実際の議会とほぼ同じ流れで議事を進め、議会の仕組みや市当局との関係などを体験的に学んだ。
社会科の単元「みんなの願いを実現する政治」を学習しようと、6年生たちが架空の「とさか市民」になり、同市議会の協力を得て2006年から毎年この時期に実施している。
9回目の今年も、6年生が議員側と市当局側に分かれて着席。田中斉市議から、市長や市議は選挙で選ばれることや市議会の役割などを聞いた。
本物の投票箱を使って投票を体験した後、議長役の阿部航(わたる)君(12)の「これより第1回定例会を開会致します」の声で「とさか市議会」が開会。同校が地域と共に守り育てているクロマツ林の保全を目的にした条例案の提案理由を市長役の内藤優愛さん(12)が説明、農林水産部長が補足説明した。
市議4人が質問。市当局側の答弁に続いて2市議がそれぞれ賛成、反対の立場で討論を行い、阿部議長の「これより採決を行います」の声で起立採決し、賛成多数で原案通り可決された。
議会進行の節目節目で田中市議が、実際の議会では議員間で分担を決め、より詳しく専門的に話し合う委員会があることや、市の人口が一貫して減少していることなどを学んだ。
議長役の阿部君は「少し緊張したけど、議員の質問、意見をまとめることができて良かった」と感想。農林水産部長役を務め何回も答弁した安達由渚さん(12)は「難しかったけど、どうしたら市が良くなるか真剣に考えないといけないと分かった」と話していた。